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龍友side
涼太が怪我してから、もうすぐ1年。
GENEが6人になってしまってから、
もう、
ずいぶんと長い時が経ったような気がする。
それだけ、涼太が隣に居ない時間が
俺にとって、
ツラかったんやろうな。
でも、
いつかは
涼太の隣で、
涼太とまた
歌える。
そう信じてるから、
俺は今、
ここに立ち続けられるんや。
−−−−−−−−
今日は生放送の歌番組にゲストとして呼ばれていた。
GENEは涼太が怪我をしてから、
新曲を出してへん。
それは、
6人のGENEで新しい曲を作ってしまったら、
涼太がいたGENEが
消えてしまう気がして。
俺は、
片寄涼太という
GENEには絶対に必要な
欠かすことのできない存在が、
世間から忘れ去られることが
何よりも怖かった。
だから、
いつでも涼太が帰ってこられるように
パフォーマンスも、どんなに不自然でも
涼太のスペースを空けていた。
今日だって、いつものように俺の隣には誰も立ってへんかった。
亜「…もうすぐで1年、だね。」
本番も直前に控えた楽屋で、
ぽつりと、亜嵐君が呟くのを
楽屋にいる全員が聞いた。
何がとは誰も言わへん。
1年前。
この言葉だけで、俺らは
あの瞬間まで時が巻き戻る。
メ「…そっか。もう、そんなに経つんだ…。」
裕「何や…つい昨日のことみたいに感じるんやけど。」
玲「涼太君…あれから変わらず、って感じだもんね。」
隼「もう…僕達のこと、思い出せないまま…なのかな。」
亜嵐君、裕太君、メンさん、隼、玲於。
そして、もちろん俺も。
この1年間、
どんな時も、
涼太の存在を忘れたことは無かった。
涼太が俺らを忘れても、
俺らは涼太を想い続けられる。
そんな自信が、
俺らの胸の中にはあった。
けど、
ほんの少しの不安があるのも事実で。
バラバラになってしまいそうになる、
7人の心を繋ぎ止めてるのは、
やっぱり
涼太やった。
涼太の記憶に、GENEが居なくてもいい。
でも、少しで良いから
この声が届いて欲しい。
そんな願いを込めて、
龍「…涼太の記憶が戻るのは、今すぐやないかもしれへん。けど…いつかは、いつかは必ずまた…一緒に舞台に立てる日が来る。俺は、そう信じてる。みんなだって…そうやろ？」
亜「そんなの…当然じゃん。」
玲「僕は涼太君を待ち続けるよ。」
裕「涼太も含めて、7人でこそGENEやもんな。」
隼「涼太君、見てくれてるといいな。」
メ「見てるよ、きっと。」
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りぃちゃんまん(プロフ) - 更新ありがとうございます(;_;)泣いてしまいました(;_;)SHUULINさんが書く物語、大好きです(;_;) (2018年7月7日 23時) (
レス) id: 135be6bc3b (このIDを非表示/違反報告)
りな(プロフ) - はじめまして！気になって読み始めたのに、気付いたら号泣してました。更新待ってます！ (2018年6月18日 1時) (レス) id: 12a3518566 (このIDを非表示/違反報告)
ゆな(プロフ) - こんばんわ。一気に読ませて頂きました。続きが気になって仕方がありません。楽しみに待ってます。 (2018年6月16日 23時) (レス) id: 8cae488022 (このIDを非表示/違反報告)
SHUULIN(プロフ) - 数寄れおさん» コメントありがとうございます！これからも「守りたい。」をよろしくお願いします！ (2018年6月14日 9時) (レス) id: bbe2538ee5 (このIDを非表示/違反報告)
SHUULIN(プロフ) - 梨さん» いつもコメントありがとうございます！梨さんにそう言って頂けて嬉しいです！これからもよろしくお願いします！ (2018年6月14日 9時) (レス) id: bbe2538ee5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：SHUULIN | 作成日時：2018年1月27日 23時
