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玲於side
無我夢中だった。
嫌なこと全部、
忘れられるような気がして、
俺は事務所のトレーニングルームで身体を動かしていた。
裕「よぉ、玲於。早いなぁ。」
メ「おはよー。」
亜「みんな来てたんだ。」
隼「おはよー、ございます。」
一人、
また一人。
特に約束もしてないけど、
自然とメンバーが同じ場所に集まる。
あとは龍友君と涼太君だけ。
部屋にいる全員が、それぞれのトレーニングを黙々とこなす。
しばらくすると、
龍「うぉっ、みんな来てる。」
少しだけ息を切らせた龍友君が部屋に入ってきた。
涼太君のいる、
病院に行ってきたんだろうな…。
玲「ねぇ、龍友君。…涼太君には、会えた？」
メンバーみんなが、一番聞きたかったこと。
龍「…会えんかったよ。お医者さんに、涼太の容体聞くだけしか出来ひんかった。…ごめんな。」
龍友君はホントに申し訳なさそうに言った。
その言葉に、
またメンバーの雰囲気が、
どんよりと暗くなった気がした。
亜「そっか…。こっちそこ、ごめんね。龍友君にばっかり、負担かけちゃって。」
裕「…無理せんといてな、龍友。」
落ち込んでる龍友君を亜嵐君と裕太君が気遣う。
メ「みんな、あんまり深く考えないようにしよ。涼太君には、いつかきっと、会える。それまで、俺たちにできることを一生懸命やるしかないよ。」
重くなってしまった空気を変えようと、メンさんが声をかける。
メンディーさん、
たまには、いいこと言うんだよな。
そうだよ、
涼太君のために、
今できることを、
精一杯やろう。
せっかく、みんなが少しだけ明るくなったのに、
一本の電話が全てを狂わせた。
ﾌﾟﾙﾙﾙ…
龍「んっ？何やろ？」
龍友君は自分のスマホを出して、かかってきた電話に出た。
龍「もしもし？…あぁ、先生。……えっ。…涼太が！？わかりました、思い当たる場所探してみます！」
龍友君の焦った声に、
みんな、びっくりして顔を見合わせた。
涼太君に何か良くないことがあったのは、
言われなくても確かに伝わってきた。
裕「何や、龍友。涼太がどうしたん？」
龍「涼太が…病院から勝手にいなくなったらしい。」
亜「えっ！？」
隼「早く見つけないと！」
みんな次々とトレーニングルームを飛び出して行く。
メ「玲於！行くよ！」
俺はメンさんの声に、
ハッとして、
トレーニングルームから出て、走り出した。
涼太君、
どこにいるの？
どうか、
どうか、
無事でいて。
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りぃちゃんまん(プロフ) - 更新ありがとうございます(;_;)泣いてしまいました(;_;)SHUULINさんが書く物語、大好きです(;_;) (2018年7月7日 23時) (
レス) id: 135be6bc3b (このIDを非表示/違反報告)
りな(プロフ) - はじめまして！気になって読み始めたのに、気付いたら号泣してました。更新待ってます！ (2018年6月18日 1時) (レス) id: 12a3518566 (このIDを非表示/違反報告)
ゆな(プロフ) - こんばんわ。一気に読ませて頂きました。続きが気になって仕方がありません。楽しみに待ってます。 (2018年6月16日 23時) (レス) id: 8cae488022 (このIDを非表示/違反報告)
SHUULIN(プロフ) - 数寄れおさん» コメントありがとうございます！これからも「守りたい。」をよろしくお願いします！ (2018年6月14日 9時) (レス) id: bbe2538ee5 (このIDを非表示/違反報告)
SHUULIN(プロフ) - 梨さん» いつもコメントありがとうございます！梨さんにそう言って頂けて嬉しいです！これからもよろしくお願いします！ (2018年6月14日 9時) (レス) id: bbe2538ee5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：SHUULIN | 作成日時：2018年1月27日 23時
