四十色 ページ9
木「そうですね…」
木「では こちらがその倍用意して来ていたら それだけで交渉に乗ってくれたのでしょうか?」
ゼンはユリスの人々に微笑み、真剣な目で彼らを見る
ゼ「さて そうは思えないが」
あたりが静かになり、鳥達の羽音が外からかすかに聞こえる
キハルどのは沈黙に耐えかねたようにユリスの長に声をあげた
キ「お おじいちゃん…!」
長「_____権力を金銭に変えて従わせるのであれば…子爵と変わらないと思うところでした」
『……!!』
長「失礼な口を利きました殿下!! どうぞ宜しくお願い致します!」
子1「あっ!鳥乗っけた人!」
子2「この人が王子様?」
子3「ううん、違うよ………たぶん」
『あっははは!そうだねぇ 俺は王子様じゃなくて王子様のお付きのものだよ』
会議をしていた家からでると、中を覗こうとしていたであろう子供たちとばったり遭遇
子供は好きだけど……さすがにもう体力的にもついていけない……
子2「王子様は?どこ?ですか?」
『王子様はそろそろ出てくるよ』
子供たちと地面に絵を描いたりして遊んでいると、後ろからバサッという音
子1「あっ でてきた」
ゼ「サクヤ、なにやってる」
『ん?いえ、なにも ただ一緒に遊んで王子を待っていたところですよ』
子2「お 王子様!王子様ですか!?」
ゼ「おう 何か用か」
待ちきれずに子供たちの一人がゼンに声をかける
さすが………無垢な子供は怖いもの知らず……
ゼンが子供たちに質問攻めにあっているのをニヤニヤしながら眺めていると、後ろから肩を叩かれた
振り向くと、ユリス島の長が俺の後ろにたっていた
長「君は…どこかで見たことがある気がする 名は?」
『俺ですか?俺の名はサクヤ・イールウェンです』
俺が名を名乗ると、長は驚いたような顔をして俺の肩をつかんだ
長「イールウェン………イールウェンくん、君は……"名も亡き民"を知っているかい?」
『……!…………はい』
"名も亡き民"…………俺が生まれた村の人達がそう呼ばれていた
長「君は……何か障害が……?」
『……………………』
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雨宮碧音(プロフ) - 七海の狐さん» そう言っていただけて嬉しいです!コメントありがとうございます!!そして、読んでくださってありがとうございます! (2018年3月18日 12時) (レス) id: 1d0f2959ec (このIDを非表示/違反報告)
七海の狐(プロフ) - 涙が止まらない…感動しました!素敵な作品をありがとうございます! (2018年3月18日 9時) (レス) id: 9c69874753 (このIDを非表示/違反報告)
雨宮碧音(プロフ) - Futaさん» そう言っていただけてうれしいです!!!読んでいただきありがとうございました! (2017年9月11日 0時) (レス) id: 1d0f2959ec (このIDを非表示/違反報告)
Futa - すごく感動しました!涙が止まりません! (2017年9月10日 14時) (レス) id: 17eb0da85c (このIDを非表示/違反報告)
雨宮碧音(プロフ) - ミルミラさん» そう言っていただけてうれしいです!!!最後までありがとうございます!!! (2017年9月2日 18時) (レス) id: 1d0f2959ec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雨宮碧音
作成日時:2016年11月12日 21時