三十八色 ページ7
感覚だけだと少し気分が悪いな…
必死に岩の間を探したりしていると、上からバチャッと音がして、白雪が水に潜ってきたのが見えた
『…!(なんで!?)』
白「……!(私は大丈夫です!早く鈴を探しましょう!)」
ああ、もう…………
しょうがないなぁ……!
ザバッ
白「ありました!?」
『いや、石ばっかりで見つからない』
兵2「_____あの あれっ鳥が…」
『……!ポポ…リェン…!』
リェンとポポが水の上をくるくると回る
そこに鈴があるってことか!
その下に潜って岩の間をあさってみる
!!
『………っは!あった!早く署名を!』
____________
どうやら、遠距離飛行(?)は合格したようだった
『じゃ、俺は上に行くかね』
っとその前に
俺は乗ってきた馬にかけていた上着を取って、白雪の肩に羽織らせる
白「これ……濡れちゃいますよ!」
『構わないよ 体を冷やすより良いよ そのまま羽織ってて』
上着を返そうとする白雪に上着を押し付けて、俺は見張り台の上に向かった
兵「サクヤさん!」
『俺が来る前に何があったの?』
兵「はい、すべてお話しします」
_
へぇ
『そんな事が』
兵「はい、それで白雪どのが鈴を追うように窓から」
『……………これは、俺の出番はないみたいだなぁ』
兵「はい…?」
ふ、と後ろを振り向くとゼンがいた
ゼ「サクヤ」
『この後のことは、ゼンの仕事だよ 俺は城に戻って薬を用意してるから』
ゼ「ああ 白雪を頼む」
『リェン、ゼンと白雪………どうなるのかな』
馬を走らせながら俺はリェンに問いかける
リェンは俺の頬に頭をグリグリと押し付けている
それがまるで「大丈夫だよ」と言われてるみたいで少し安心した
『あの二人のために、俺は何ができるかな』
色のわからない、この俺が
誰かのために、出来ることはあるのだろうか
『俺の"リェン達"が、幸せにいられるように………俺が………』
何故か感じる嫌な予感を胸の奥に押し込めて、俺は城を目指した
__________
『ユリス島に?俺が?』
ゼ「ああ、サクヤはキハルどのと何かと交流しているからな、ついてきてくれ」
『了解しました ゼン』
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雨宮碧音(プロフ) - 七海の狐さん» そう言っていただけて嬉しいです!コメントありがとうございます!!そして、読んでくださってありがとうございます! (2018年3月18日 12時) (レス) id: 1d0f2959ec (このIDを非表示/違反報告)
七海の狐(プロフ) - 涙が止まらない…感動しました!素敵な作品をありがとうございます! (2018年3月18日 9時) (レス) id: 9c69874753 (このIDを非表示/違反報告)
雨宮碧音(プロフ) - Futaさん» そう言っていただけてうれしいです!!!読んでいただきありがとうございました! (2017年9月11日 0時) (レス) id: 1d0f2959ec (このIDを非表示/違反報告)
Futa - すごく感動しました!涙が止まりません! (2017年9月10日 14時) (レス) id: 17eb0da85c (このIDを非表示/違反報告)
雨宮碧音(プロフ) - ミルミラさん» そう言っていただけてうれしいです!!!最後までありがとうございます!!! (2017年9月2日 18時) (レス) id: 1d0f2959ec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雨宮碧音
作成日時:2016年11月12日 21時