《３》〜Noside〜 ページ11
？「それに、君以外にも平成からタイムスリップさせちゃった子がいるから、彼女にも相談なりなんなりするといいよ」
潮「他にもいるんですか！？」
？「うん、いるよ これまでにたくさんね 平成に戻った人もいるし…ここに残った人もいる」
潮「…残った人…」
？「うん ほとんどが女性なんだ 大切な人を、ここで見つけてしまった、ね」
渚はよく分からない顔したが、小さく縦に頷いた
潮「僕、そろそろいきますね」
？「そうかい 気をつけてね 君が探し者を見つけられるように願っているよ」
潮「はい ありがとうございます…えぇっと」
奇術師はニコニコと笑顔を浮かべながら、なにかを聞くように声を漏らした渚に口を開いた
？「そうだ、まだ名乗っていなかったね」
？「僕の名前はチャーリー 世界一の奇術師さ」
奇術師……チャーリーと別れた渚は、見慣れない土の道を歩いていた
明治には珍しい服を着ている渚は、ちらちらと視線を集めている
潮「(すごい…歩きにくい…)」
いくつもの珍しいものを見る視線に耐えながら弌を探す
白装束の少女は姿形は何一つ変わっていないと言っていたが…
潮「(なんで、なにも変わらずに明治から生きてこれてるんだろう)」
少なくとも、年はとっているはずなのだが…
行き先もわからずに道を進んでいく
しばらく歩くと、目の前には回りよりも一際明るく輝く大きな建物が現れた
門の近くには軍人のような服を着た人たちが二、三人たっている
潮「うわぁ…」
渚は思わずため息を漏らした
それほどまでにこの目の前の建物は美しかった
建物をじっと見つめていると、ふ…と視界に黒髪が揺れた
そして、見慣れた瑠璃色の髪紐も
軍人のような服を着て、これまた軍人のような帽子をかぶり、腰にサーベルを差している
潮「…！蒼都！！！」
明治の長月蒼都、もとい永邨弌だった
ばふっと音をたてて弌に抱きつく渚に、この時代の弌は困惑していた
もとよりこの時代に幼馴染の渚はいない
しかも珍しい服装をしているのだ
困惑するのも無理はなかった
『？どうしたの？迷子かい？』
そう優しげな口調で問いかける弌の声に、渚はピシリと体を固くした
潮「(ヤバイ…思わず抱きついてしまった…)」
どうしようか焦る渚を尻目に、二つ目の試練が足音をたてて迫っていた
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雨宮碧音(プロフ) - 渚大好きさん» ありがとうございます！頑張ります！どうか完結までよろしくお願いします！ (2017年12月17日 18時) (
レス) id: 1d0f2959ec (このIDを非表示/違反報告)
渚大好き(プロフ) - 頑張ってください (2017年12月17日 13時) (レス) id: f3618771b7 (このIDを非表示/違反報告)
雨宮碧音(プロフ) - 鳳寅さん» おおおう……ｵｿﾛｼﾔ 了解！無理せず素早く頑張るべ！ (2017年9月17日 6時) (レス) id: 1d0f2959ec (このIDを非表示/違反報告)
鳳寅(プロフ) - 三作目おめでとうござまっす！更新は息抜きもしながら頑張ってくださいな。無理したら(^言^) (2017年9月16日 21時) (レス) id: 103a2cc229 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雨宮碧音
作成日時：2017年9月7日 23時
