第参拾陸話 ページ38
目が覚めると、隣で夏目が寝ていて、その向こうにあの面の妖怪が眠っていた
祓「ああ、起きたのか」
賢「あんたは…あのときの」
祓「申し遅れてしまってすまない 私は名取周一 普段は俳優をしている」
あのとき、撮影みたいなのをしていた人、そして、皮肉にも妖を傷つけてまで夏目を助けてくれた人
賢「……夏目とは？」
名「ああ、私の体を這うヤモリを見ることができるほどの力の持ち主らしかったから、助手になってもらおうと思ったんだ」
でも、と名取さんは言葉を続けた
どこか遠くを眺めるように、空を見上げて
名「夏目は優しいから、私の助手にむいていない 君も人ならざるものが見えるようだけど」
賢「はい、俺も見えます 名取さんのヤモリもしっかり」
いつのまにか、俺の足の上に白銀が乗っていて、後ろには雨羅がついている
賢「名取さん あんたと俺とは考えは違う…けれど、俺はたくさん友達がほしい 人間の友達が…だから…
夏目とあんたが友達なら、俺も仲間にいれてほしいです」
名「他とわかりあうことはムズかしい…誰にとってもね、それに、夏目の友人は私の友人だ」
俺は、素直に名取さんをかっこいいと思うことが出来た
何故か少し晴れやかな気分…でも、夏目と面の妖怪はまだ目を覚まさない
ふと、夏目は目を開けた
それに気づいた俺はすぐに夏目の顔を覗きこむ
賢「大丈夫か夏目？」
夏「あ、ああ…」
夏目が面の妖怪に目を向けたとき、名取さんが口を開いた
名「生きているよ 首の呪縛も焼き切れた 五分五分だと思っていたんだ 呪縛から逃れられないあわれな妖なら一思いに逝かせてやりたかったし うまくいけば一命 とりとめて…縄を焼いて自由にしてやれるんじゃないかって…」
名取さん……そんなことを考えていたのか
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした！
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蒼眞凪(プロフ) - 朱雀さん» ありがとうございます！！！頑張ります！これからもよろしくお願いします！番外編とかも書く予定なのでリクエストがあればぜひぜひお願いします！ (2016年3月17日 18時) (
レス) id: 975f835996 (このIDを非表示/違反報告)
朱雀 - お話読ませていただきました 俺、これからも応援してます！ 頑張ってください！！ (2016年3月17日 18時) (レス) id: 103a2cc229 (このIDを非表示/違反報告)
蒼眞凪(プロフ) - きこさん» うわぁ！嬉しいです！！ありがとうございます！たくさん更新できるように頑張ります！これからもよろしくお願いします！！ (2016年3月16日 0時) (レス) id: 975f835996 (このIDを非表示/違反報告)
きこ(プロフ) - 蒼眞凪さん! 面白いです！ 更新してないかチェックしてから寝るのが日課になっちゃいました！応援してます♪ (2016年3月16日 0時) (レス) id: c334518b24 (このIDを非表示/違反報告)
蒼眞凪(プロフ) - 雪猫さん» コメントありがとうございます！頑張ります！！！コメント少なくて悲しかったんです…本当にありがとうございます！！！ (2016年3月14日 19時) (レス) id: 975f835996 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雨宮碧音
作成日時：2016年1月24日 8時
