【Vspo!】花芽姉2人ともう1弟君【学パロ】 (ページ5)

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↳Lupinus encountering.2 ページ5

青いメッシュの光る黒髪ロング。

可愛げと、どこか近づきより難さがあるような明るい紫のつり目。
彼女は一ノ瀬うるは先輩だ。

なず姉とすみ姉と昔から仲が良く彼女とは以前から面識があり、何かとよく気にかけてくれている。

友達の弟として可愛がってもらっているわけだ。

そんな一ノ瀬うるは先輩が俺を呼ぶものだからクラスの男子達はザワザワし始める。

ザワザワどころじゃないかもしれないが。

若干小走りで教室のドアに向かい応答する。

「うる…い、一ノ瀬…先輩！ここでAくんはまずいですって！いやまずいっていうか…んー…」

「え？なになに？」

う、後ろから友達の視線を感じる気がする…

ほんの少しの抵抗として教室のドアを閉めて外で話すことにした。
わぁ、顔整ってんなぁ…。

「一ノ瀬先輩って、あははは、いつも下の名前なのにどしたの？」

「や、世間体的な…なんでもないです、あの、急用ですか？」

「？…急用っていうかすみれにこれ渡しといて欲しくて。2人とも用事あるって言ってすぐ帰ったから」

「あぁ…今日2人ともなんかあるって言ってましたね…なんです？これ」

「ゲーム部で使うまぁ、資料みたいなもんよ」

「わ、分かりました、渡しときますね」

「よろしくね」

そう言ったあと俺の後ろの扉のガラスから教室を見るような素振りをした後、顔を近づけて。

「楽しそうなクラス。また遊びに来るね、じゃあね」

そうニヤニヤしながら小声で言った。

「！！…あ、あぁ…また…？じゃあ…」

言葉を詰まらせながら挨拶をする。出来てなかったけど。

振り返りながら手を振って去っていくので俺も手を振り返す。

彼女は自分の人気度合いを自分で認知していないと思っていた。実はそんなこと無いのかもしれない…。

教室に戻ると当然、やいのやいの男子共が問い詰めてくる。

「お前！一ノ瀬先輩とどういう関係なんだよ！」

「う、うるさいな！どういう関係とかねーよ！」

「な訳ねーだろ！お前！」

「下の名前で呼ばれてたよなおい！」

「めっちゃ顔近づけられてただろお前！」

「るせー！うーるーせー！」

と誤魔化す？俺を横目でじーっと見つめてくる、金髪緑眼の1人の少女の視線に俺は気づかなかった。