↳ex.Lupinus new yearring.2 ページ12
「おみくじだって〜、今年の運勢試そうよ」
「いいですね、試しちゃいますか」
少し並んだが無事おみくじ引くことが出来た。
さて、何吉かなっと。
「Aくんどうだった?見てうちこれ、大吉〜」
「うえ〜、小吉だ俺」
「末吉とか吉とか小吉とかどっちが上なんだろうね」
「俺前調べたと思うけど忘れちゃったな…引くおみくじによって、みたいなのも見た気もするな…」
「へ〜、おみくじの方はなんて書いてあった?」
気になったのか顔を覗かせてくるので紙を見やすいように向ける。
「なんか小吉っぽい、悪くはなさそうな感じですよ」
「え〜…"学問"…もうちょっと勉強したほ」
「そこはいいじゃないですか他いい感じな事書いてるから」
「お、"恋愛"は、上手く進む、後はAくん自身がどうかだって」
「れ、恋愛ね…」
チラッと何となくうるはさんの方を見ると目が合った。
その顔は何故かニヤッとしていて。
「_な」
なんですか、と言おうとした。
「ねぇ、"待ち人"、 すぐ近くに だって」
「ぇ?」
「すぐ近くに、いるんだってさ」
「_っ」
喧騒の中の沈黙を切り裂いた明るい声。
「ぁ!いた!のせとA!!」
声がした方を俺とうるはさんが同時に見る。
「あ、なずちゃん」
声の正体は石階段から上がってきた、なず姉と
「いたいた、おーい」
「すみ姉と…ととさん…」
「やー、ごめんね〜、美味しそうなのいっぱいあってね〜」
「なずちゃんが走ってくから…」
「追いかけてすーちゃんが走ってくから…」
また俺を見てうるはさんが小さく
「ほら、待ち人 すぐ近くに だ」
「あぁ…そういう刹那的な感じなんだおみくじって…」
「今年1年こんな感じってことよ」
「なるほど…」
"恋愛"のとこ見たあとの"待ち人"の話はなんかそういう事じゃんと思って…
俺を置いてうるはさんは合流したなず姉と話し始めた。
「なずちゃん見てこれ、おみくじ大吉〜」
「いいなのせ!私もひきたい!」
「みんなも引こうよ、あの並んでるとこで引けるから行こ」
ぼーっとしてる俺に
「Aくん行くよ」
すみ姉が声をかけてくれた。
すみ姉となず姉、ととさんもおみくじを引くということでみんなで買いに並ぶらしい。
「これ、Aくんのもあるよ、イカ焼きとか焼きそ…耳めっちゃ赤いよ、だ、大丈夫?」
「いや、ちょっと寒くて…」
「日も出てるし今まだ暖かいよ」
「いや…」
「んぁ?」
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シュカのみ(プロフ) - ツクヨミさん» コメントありがとうございます! (8月16日 1時) (レス) id: c41f399bec (このIDを非表示/違反報告)
ツクヨミ(プロフ) - 次回も楽しみに待ってます〜 (7月22日 18時) (レス) @page3 id: 7adcca4d69 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:シュカのみ | 作成日時:2023年7月20日 20時