【Vspo!】花芽姉2人ともう1弟君【学パロ】 (ページ11)

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▶︎ex.Lupinus new yearring.[待ち人] ページ11

「はぐれたね」

「はぐれましたね」

1月1日。日も昇り、例年より暖かいながらにツンとした寒さを感じる元旦。

すみ姉、なず姉、ととさんとうるはさんと俺の5人で初詣に来ていた。のだが。

参拝を済ませた後、昼が近いと開かれている屋台で何か買おうと言っていた姉2人と、恐らくそれについていったととさんとはぐれてしまった。

「さっきまでいたのに」

中々デカい神社で、そして1月の1日という事もあり、結構な人混みになっていた。

「すみ姉にLINEするか…」

「邪魔んなるからはしっこでやんな？」

スマホを取り出した逆の"手"をうるはさんに引かれ人混みから抜けた。

「Aくん手冷たー」

「う、うるはさん手あったかいですね」

少しドキドキしたのを悟られないように、いつも通り振る舞うように答える。

人混みがはけた道の端により、少し疲れたので俺はしゃがみながらすみ姉に電話をかける、が。

「すみ姉出ないです」

「んえ〜…人多くて気づいてないのかな」

「なず姉にもかけ、な、なん、なんですかなんですか」

姉2に電話をかけようとしていると、うるはさんが俺の耳に手を当ててもみゅもみゅしてきた。

動揺のあまりなんなのかをめちゃくちゃ問うてしまった…

「さっき手冷たかったから寒いんかなって、耳も冷たいし」

「まぁ寒いですけど…耳は冷たいもんなんじゃないですかこの時期ッ！？！？」

照れるなぁと動揺していたらシュルシュルっとうなじから背中に手を入れてきた。

「ちょっと！？」

急にめちゃめちゃ冷たくて振り返りながら大声を上げた。

「い、や、ごめん、そんな冷たいと思わなくて」

反応がおもしろかったのか、少し笑いながら謝るうるはさんは可愛かった。

こ、この〜笑と思いながら冷たいらしい俺の手でうるはさんの手に触れ仕返ししようとすると

手首あたりをペシッとはたかれ追い返されてしまった。

「や、うちは冷たいのヤだから」

「えぇー…」

なんだこの人

「でなずちゃんは？」

「かけたけど出ないです、やっぱ着信気づけてないっぽいです」

「えぇ〜せっかく寒い中出てきたのによ〜」

「今日は暖かい方ですよ、日も出てるし。とりあえず今すみ姉達がどこいるかも分かんないしどっか目立つとこで待ってるってLINEしますか」

「なんか慣れてんね」

「まぁこういう所来るとよくはぐれるから」

「あぁ…」

目立つところで、ということで、石階段を登った先のおみくじが買えるところで待つことにした。