可愛いお客様 【tgbt】 ページ8
それはある満月の日の夜だった
いつも通り椅子に座りながら本を読んでいた時、コンコンと扉がノックされる音がした
私は人間からは忌み嫌われているから
私の家には誰も来ないはず
ましてやこんな夜に
森で迷った旅人だろうか、と扉を開けると2人の子供が居た
しかしその姿は異形で頭から耳が生えていた
「あ、あの…食べ物を恵んでくれませんか?」
毛の色からして狐の獣人だろうか
背後の子を庇うように立ちながら言った
…おそらく近くの村にも行ったのだろう
所々痣や血が滲んでいる
『良いよ、中に入って』
…同情心からなのかは知らないが私は彼らの事を家に招き入れた
狐の獣人はパァっと顔を明るくして
もう1人の獣人の手を繋いで中に入った
『……これはご飯の前にまずお風呂かな、』
いざ明かりの下で彼らを見ると服はぼろぼろで身体は所々汚れている
私は彼らを小脇に抱えると風呂場に連れて行き服を脱がせる
流石に彼らの裸を見るのは抵抗があったが何か壊されたり盗まれたりしても困るので湯船の中にぶち込んで身体をごしごしと洗ってやった
2人は顔真っ赤にしてなんか言っていたが、ご飯いる?と遠回しに脅すと大人しくなった
湯船の中で彼らの話を色々と聞く
狐の獣人の名前はガク
もう1人…一匹の獣人(おそらく狼)の名前はトウヤと言うらしい
ガクはよく喋る明るい子に対して
トウヤは警戒しているのか殆ど話さない、まぁ人間にこれだけの傷をつけられたらそうなるか、
彼らの髪や尻尾を乾かし終えると
いよいよご飯の支度を始めた
今日は兎が近くに仕掛けていた罠にかかったので香辛料を組み合わせて兎肉カレーを作ろうとしていたのだ
彼らは椅子に座りながら此方をチラチラと見ている
トウヤに関しては興味無さそうなふりして尻尾をぶんぶん動かしているから面白い
『出来たよ〜』
gk「運ぶの手伝う!」
mc「………」
2人に運ぶのを手伝ってもらいながら
食卓に座る
『よし、じゃあいただきますしよっか?
…いっせーのーせ!「『「いただきます」』」
gk「んん!!おいしー!!」
『ふふ、良かった
トウヤくんも美味しい?』
mc「おいしい、です」
『おかわりあるからどんどん食べていいよ』
gk「やった〜〜!!」
その後二匹はものすごい勢いでカレーを食べ進め2日分ほどあったカレーはすっかりなくなってしまった
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real(プロフ) - 五月雨さん» いえいえこちらこそ説明足らずでお手数おかけしてごめんなさい!!続編もすでにお気に入りさせて頂きました!!楽しみにしてます!くれぐれも作者さまのペースで!ご無理なさらず! (2022年9月18日 16時) (レス) id: 3d1cb866c0 (このIDを非表示/違反報告)
五月雨 - realさん» 本当に申し訳ありません…!!続編のほうでもう一度書かせていただきますのでもし、興味があれば覗いて見てください、本当にごめんなさい!! (2022年9月18日 15時) (レス) id: 9ca96e859f (このIDを非表示/違反報告)
real(プロフ) - リクエスト応えて頂きありがとうございます!実は貢ぎ癖のイメージだったんです泣言葉足らずで申し訳ありません!ですがこれもめちゃくちゃ好きなので大満足です!! (2022年9月18日 15時) (レス) id: 3d1cb866c0 (このIDを非表示/違反報告)
五月雨 - 零人さん» リクエストありがとうございます!!応援も本当に有難いです…ただfsmのお話が続編の方になると思うのでしばらくお待ちください! (2022年9月17日 9時) (レス) id: 9ca96e859f (このIDを非表示/違反報告)
零人(プロフ) - コメント失礼します!何時も楽しく読ませていただいています!どうしても、どうしてもfsmのネタのやつが見たいです。おねがいします。何年でも待つのでかいてくれませんか?お願いします!!!影からこそっと応援してます(fsmくんネタに引っ張りだされた)! (2022年9月17日 0時) (レス) @page40 id: 94faa0a05d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:五月雨 | 作成日時:2022年7月29日 10時