滲んで 【2j3j】 【短編集】

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gk「絶対カレー灰くんに渡すつもりだろ」


rr「さぁ、どうでしょう」


「【リリさんさすがいい性格してるよね】」


いきなり近くに置いてあった私のスマホから男性の声が聞こえた
え、と驚き、スマホを見ると知らない名前の男性と通話がつながっている


rr「は、なんで貴方ここにいるんですか！
　 お姉さん黛さんと知り合いなんですか！？」


my「【あれ、ガク君のスマホハッキングしたつもりだったんだけど】」


gk「バリバリお客さんのスマホっすね…」


「うーわｗ黛お前やってんねぇｗ」


気が付くと奥にいた三人もこっちに集まってきたみたいだ
黒髪の少年が私のスマホの相手を煽り始めた


my「【どーも、俺は黛灰。間違ってハッキングしてごめん、えーと、Aさん】」


『なんで私の名前！？』


my「【お詫びにスマホのセキュリティ結構頑丈にしといたから】」


『ぇあ、ありがとうございます？』


それじゃ、ガク君激辛カレーじゃなくてリリさんと同じ軽めの軽食で
と言い残し通話が切れた


...ハッキングってこんなに簡単にできるものなのだろうか
恐ろしい


rr「いや、ほんとうちの同僚がすみません、
　 代わりにお姉さんのご飯代は私が奢りますんであ、この後お茶でも...」


『え、』


gk「Aさん、おまたせさまっす！」


rr「あ、おい！邪魔すんなよ伏見ィ！！」


gk「Aさん困ってるだろ！
　 ほら、リリっち軽食二人分入れといたから早く出てけ」


rr「くそ、許さねぇからな伏見！
　 あ、お姉さんまたいつかお会いしましょうね」



...嵐のように去っていったリリという少女
なんかナンパされたみたいだけど、いいか

取り敢えずガクさんが作ってくれた料理を食べよう


mc「貴方、巻き込まれ体質の人なんでしょうね...かわいそ」


なぜか高校生に憐みの目を向けられたが
気にせずにご飯を食べ進めた、おいしい



その後店にいた三人とも仲良くなり連絡先を交換した
葛葉くん、叶さん、刀也さんというらしい

ハッキングしてきた黛灰という人は天才のホワイトハッカーらしいので
安心して使っていいと思うよとも言われた





gk「ありがとうございました！また来てくださいね」


『はい、また来ますね』


なんか菓子折り渡してご飯食べてすぐ帰るつもりだったのに
すごい濃い時間を過ごしてしまった


『なんか、楽しかったな』




また今度仕事に疲れたら寄って行こう
お土産に持ち帰ったおにぎりを持ちながら私は帰路についた

彼の匂いは　【lr】→←また行こう

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