滲んで 【2j3j】 【短編集】

周りには※　【knmc】 ページ35

ヤンデレ注意

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knmc視点






『けんも、ちくん
　もう、つらいの…助けて』



ｍｃ「うん、よく耐えましたね
　 もう大丈夫です、大丈夫ですよ」


あぁ、やっと手に入れた

この時を何度待ち望んだことだろう

僕の腕の中で泣きじゃくる彼女を優しく抱きしめる



可哀そうなAさん
僕に目をつけられてしまうなんて



一目惚れだった
でも彼女には付き合っている人がいた
だから何度も諦めようとした


でも、優しいその笑顔も、可愛らしい声も、全部、全部
彼女のことを知っていくたびにもっと欲しくなった


どんどん感情が大きくなっていって
僕はもう我慢ができなくなってしまった


どうやったら彼女はこちらを見てくれるだろう
…僕だけを見てくれるだろう



まずは、掲示板に悪口を書いた
アカウントを何個も作り何回も何回も
彼女のことを悪く思っていない奴に成りすまして書いたお陰で
僕だとだれも疑わずにそいつらだけがハブられた





また、そいつらも何もしていないのに疑われたから
彼女に恨んでいるだろう
僕はそいつらを仲間につけ彼女を追い詰めた


次に彼女の彼氏に彼女が浮気をしているという噓の情報を流した
彼氏はその話をすぐに信じ、彼女を振った

全く、その程度で彼女を手放すなんて、と彼氏を殴りそうになったが
事がめんどくさくなるので思いとどまった



彼女は小さいころに親を事故で亡くしているから
誰にも相談できない




そんな時、僕が彼女に救いの手を差し伸べる



案の定追い詰められている彼女は僕がこのいじめの主犯格だと
微塵も疑わずに縋り付いてきた



その日から少しずついじめの内容も酷くするよう促した

すると彼女は日に日に僕に依存し始めた



彼氏にも裏切られ
友達も居なくなり



もう彼女の周りには僕しかいなくなった



なんて可哀想！

僕は口角が上がらないようしっかりと【彼女が心配な優しい優等生】取り繕い
彼女を慰める


『剣持君はいなくならないでね』


ｍｃ「いなくなりませんよ」


『ぜったいだよ、いなくなったらわたし…』


ｍｃ「大丈夫です、此処でずっと一緒にいましょう？」


震える彼女をもう一度抱きしめて大好きです、と甘く囁いた




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リクエストありがとうございました！


剣持は絶対こういうタイプのヤンデレ

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