滲んで 【2j3j】 【短編集】

あまいおかし【kne】※ ページ20

ﾔﾝﾃﾞﾚが一番似合うと思っている

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あまくておいしい、とってもおいしい


かなえくんのつくるおかしはとてもふわふわしたきぶんになるの

でもこのおかしかなえくんのきげんのいいときにしかくれないの


だからわたしいつもいいこでいられるようにがんばっているの


扉の開く音が玄関から聞こえてきたので重い足を引きずりながら笑顔でお出迎えをする


kne「A〜ただいまぁ！」



kzh「お邪魔しやーす、」



『かなえくん、と…くずはさん
　おかえりなさい』



kne「んーお出迎え出来てえらいねぇ
　 今日は配信があるから良い子でお部屋に居てね？」


『…はーい』


きょうはごほうびもらえなさそう…
しょんぼりと肩を落として自室に戻る



アァ、はヤくあまいのほしイ…



このぐにゃぐにゃとした視界から
私を嘲笑うこの声から





はやく、抜け出したい



ー ー ー ー ー



kzh「…アイツだんだんおかしくなり始めてねぇか？」




kne「…え、だっておくすりあげてるもん、
あーそういえばそろそろあげないと発狂して壊れちゃうかな？」


kzh「うっわー…薬キメさせたらオモロくねぇじゃん」



そこは、なにやってるの！？とか言って止めるべきなんじゃ、と普通の人は思うだろうが僕らは僕らでもう狂ってしまっているから仕方ない



kne「だって僕葛葉みたいにチャーム使えないもん、」



そういや、そうだったなと葛葉はゲームを起動し始める
…自分で聞いておいて興味無くすのが早いなぁと心の中で思う


チャームが使えたらもっと楽なんだけど、
この手間ですら愛おしく感じてしまう


我ながら狂ってると自覚しつつもやめられない


だから、


僕は僕なりのやり方でAを愛すから



Aもそれに応えてね？

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