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shp side
Aさんの姿を見つけ、話しかけたが明らかに反応が鈍い
粗方シャオロンさんの病室で何かがあったのだろう
あまり介入し過ぎないようにしつつ、煙草をふかしていると彼女の方からぽつりぽつりと話し始めた
『医務官の子がいたの…女の子、すっごく可愛い子だった』
shp｢…それはシャオロンさんの治療をしてる子やったん？｣
『そう。仲も良さそう、だったし…』
煙草をやめ、段々と嗚咽混じりな声になってくる
見るのも憚られ、ただ彼女の頭を撫でる
shp｢よう頑張った。逃げなかったんやろ？それだけで十分偉いですよ｣
そう言うと彼女はもっと崩れるように俯いて泣き出す
シャオロンさんがああなってから、Aさんはよく泣くようになった
元々男だらけのこんな世界で生きているせいか、ほとんどこの人が泣くところを見たことがなかった
俺の力で彼女を助けたいという思いもあるが、それ以上にこの姿を俺以外に見せたくない、なんていう謎の独占欲が生まれてきていた
俺は、Aさんになんの気持ちを持っているんだろう
『ごめんね、ショッピくん』
shp｢落ち着けましたか？｣
『うん。ちょっと話せてすっきりした』
赤くなった目を細めて笑うようにして彼女が顔を上げる
無理やりな笑顔じゃない、自然な笑顔を久々に見た気がした
shp｢ならよかったです｣
『最近ショッピくんに助けてもらってばっかだね』
shp｢この1件がひと段落したら何か奢ってくださいね｣
『ちゃーんと見返り求めるのね…』
shp｢タダ働きは勘弁ですよ｣
『ブレないねーほんと。何欲しいの？』
shp｢んー…｣
ちらりと彼女の方を見る
俺の方が背が高いからか、上目遣い気味な彼女と視線が交差する
ふと思いついてぐっと腰を屈め、彼女の顔に近づく
急なことに驚いて目を見開く彼女の頬に一瞬だけのキスをする
shp｢これで暫くはまた働きますよ｣
そうとだけ言い残し、煙草の火を消してベランダを後にした
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ゆずは - コメント失礼します！このsyaさん小説全話見せてもらいました！！一瞬でファンになりました。これからも、そるとさんと、小説のファンとして、応援させてもらいます！！ (2022年3月5日 17時) (
レス) @page50 id: 083d316892 (このIDを非表示/違反報告)
そると(プロフ) - カルアさん» カルアさん、コメントありがとうございます！皆様エマに相当ブチ切れてて作者としてある意味嬉しいですw作品を楽しんで頂けてよかったです！！ぜひ良かったら他の作品もご覧下さい！ (2021年8月15日 18時) (レス) id: 018c79fc19 (このIDを非表示/違反報告)
カルア(プロフ) - びっぐらぶ……エマに凄く腹立ちましたw最後に幸せそうな2人が見れて嬉しかったです！！！！！！ (2021年8月15日 17時) (レス) id: 523bb0e82c (このIDを非表示/違反報告)
そると(プロフ) - 懐中電灯さん» 懐中電灯さん、コメントありがとうございます！エマほんとイライラしますよねw次作大体決まってきたので近いうちに出します！お待ちください！ (2021年8月11日 23時) (レス) id: 018c79fc19 (このIDを非表示/違反報告)
懐中電灯 - 完結おめでとうございます！エマには相当腹立ちました､､､でも結果的にふたりが結ばれて良かったです！次回作も無理しない程度に頑張って下さい!! (2021年8月11日 23時) (レス) id: 1e8e7af11e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：そると
| 作成日時：2021年7月21日 10時
