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貴方side
『よ、よろしくお願いします。私は幹部のAです』
エマ｢わぁ、幹部様だったのですね！女性の幹部ってなんだかかっこいい…！｣
エマ、と名乗った女の子は私への挨拶を済ませるとベッド横の椅子に包帯を起き、シャオロンに近づく
エマ｢体調はどうですか？｣
sya｢だいぶよくなったわ、エマちゃんのお陰やんな｣
エマ｢そんなことありませんよ！シャオロンさんもよく頑張っていますし｣
sya｢ありがとうな〜ほんま助かるわ｣
私に向けていたよりずっと楽しそうな笑顔で彼女を見守るシャオロンに背筋が凍りつく
彼の隣は、もう私の居場所じゃないんだ
エマ｢あ、A様。申し訳ないんですが包帯取り替えるので1度退室して頂いてもいいですか…？｣
『邪魔しないけどここにいちゃだめ？』
エマ｢ううん…｣
わざとらしい困り顔をした彼女がシャオロンの方へヘルプの視線を投げる
sya｢ごめんなAちゃん。俺の腹の傷なんて見たくないやろ？やから１回出てくれへん？｣
真っ当なことを言われ、ぐっと唇を噛んで2人に一礼をしてから扉の方へ向かう
後ろから聞こえてくる2人の楽しそうな話し声に耳を塞ぎたくなりながらも必死に堪えて部屋を後にした
『…はぁ』
幹部専用階のベランダでタバコ片手にため息をつき、手すりに上体を寄りかからせる
思ったよりも辛い現実を突きつけられた
ぎゅっと目を瞑ると、さっきの光景が目の裏に焼き付いていた
またため息が出そうになるのを煙草を咥えて押しとどめる
｢Aさん｣
『…ショッピくん』
私の名前を呼んだ彼は煙草を用意しながらこちらへ近づいてくる
ん、とライターを差し出すと彼は軽くお辞儀をしてそれを受け取る
ふぅ、と息を吐くと白い煙が夕焼けの空に溶けていった
shp｢どうだったん、面会は｣
『……聞かないで』
じわりと目尻が濡れるのを感じ、思わずそっぽを向いて素っ気なく返事をする
と、横から手が伸び、ぐいっと顎を掴まれて彼の方に向けさせられる
shp｢ふふw酷い顔やな｣
『うるさい！』
shp｢え？なんて？｣
『は、な、し、て！』
shp｢はいはい｣
絶対からかわれているが、不思議と少し元気が出たような気がした
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ゆずは - コメント失礼します！このsyaさん小説全話見せてもらいました！！一瞬でファンになりました。これからも、そるとさんと、小説のファンとして、応援させてもらいます！！ (2022年3月5日 17時) (
レス) @page50 id: 083d316892 (このIDを非表示/違反報告)
そると(プロフ) - カルアさん» カルアさん、コメントありがとうございます！皆様エマに相当ブチ切れてて作者としてある意味嬉しいですw作品を楽しんで頂けてよかったです！！ぜひ良かったら他の作品もご覧下さい！ (2021年8月15日 18時) (レス) id: 018c79fc19 (このIDを非表示/違反報告)
カルア(プロフ) - びっぐらぶ……エマに凄く腹立ちましたw最後に幸せそうな2人が見れて嬉しかったです！！！！！！ (2021年8月15日 17時) (レス) id: 523bb0e82c (このIDを非表示/違反報告)
そると(プロフ) - 懐中電灯さん» 懐中電灯さん、コメントありがとうございます！エマほんとイライラしますよねw次作大体決まってきたので近いうちに出します！お待ちください！ (2021年8月11日 23時) (レス) id: 018c79fc19 (このIDを非表示/違反報告)
懐中電灯 - 完結おめでとうございます！エマには相当腹立ちました､､､でも結果的にふたりが結ばれて良かったです！次回作も無理しない程度に頑張って下さい!! (2021年8月11日 23時) (レス) id: 1e8e7af11e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：そると
| 作成日時：2021年7月21日 10時
