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貴方side
もう一度目を覚ますとそこには
ここにいないはずの彼が鉄格子の向こういた
グルッペンに席を外すようにお願いし、二人だけにしてもらう
shp「A、…っ」
俯いて嗚咽音を上げながら格子につく彼の手を握りながら泣かないように笑いかける
『なんで貴方が泣くの？貴方には何も罪も害もないでしょう？』
shp「あります…あんたを、守れなかった罪が、」
『大丈夫、それは貴方のせいじゃない」
shp「っ違う、ちがうちがう…！！」
『違わない。よく聞いて、ショッピ…貴方に一つお願いがあるの』
shp「…何ですか」
『あの国を何としても守って…私じゃ無理だったから、貴方なら』
shp「やです、あんたなしにどうやって…」
『大丈夫、きっと大丈夫だから、お願い、…』
顔が涙で歪みそうになるのを堪え、彼の手の中にいつも身につけていた銀に光る十字架を入れる
数少ない、母上の形見だ
『貴方に神のご加護がありますように、』
shp「A、頼むから…」
「姫さーん飯持ってきたで〜ってお客さんおったんかいな」
場違いな明るい声の主はフードを上げ、ショッピの顔を覗き込む
「あれ？もしかして姫さんの側近の…なんでここにおんねん」
がらりと雰囲気を変えて殺気放つようにそう言うゾムさんを食い止める
『待ってゾムさん！グルッペンから許可は得ているわ』
zm「あ、そうなん？ならええわ」
総統様のお墨付きだとわかるとすぐに興味を手放してしまった
…ほんとに読めないし、変わってる方だ
『ショッピ、まずは先の侵攻された村の被害の確認、それと修復を最優先よ。できる限り軍は固めて防御の一手に抑えること。わかった？』
shp「俺じゃそんなの…」
『これは、最初で最後の女王権限を行使した貴方への"命令"です』
shp「っ！！」
そう告げると彼は目尻の涙を掬い、跪いて胸に片手を当てて頭を垂れる
shp「承知しました」
これが、彼へできる最大の助けだった
zm「…」
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そると(プロフ) - ぱずるさん» ぱずるさん、コメントありがとうございます！上手く伝わって感動して頂けて作者としては嬉しいです…次作そろそろ出来そうなのでもう少しお待ちください！ (2021年8月13日 12時) (
レス) id: 018c79fc19 (このIDを非表示/違反報告)
ぱずる(プロフ) - 完結おめでとうございます。紛うことなきハッピーエンドではありませんでしたが、そこもまた良く胸が締め付けられました。とても感動する作品をありがとうございました。これからもそると様の作品を楽しみにしております。 (2021年8月13日 11時) (レス) id: baac44fdeb (このIDを非表示/違反報告)
そると(プロフ) - タユさん» コメントありがとうございます！悲劇の女王、的な感じで書きたかったのでそれが伝わってくれたなら嬉しい限りです！！ (2019年9月30日 20時) (レス) id: 018c79fc19 (このIDを非表示/違反報告)
タユ(プロフ) - 完結おめでとうございます！本当に感動しました（ ; ; ）女王が可愛そうだったのと、ショッピ君の立ち位置が凄くいいなと思いました！本当にお疲れ様でしたm(_ _)m (2019年9月30日 20時) (レス) id: 98f6db82b1 (このIDを非表示/違反報告)
そると(プロフ) - きのこ(em推し)さん» コメントありがとうございます！zmさん落ち…同じ世界観…！めちゃくちゃいいじゃないですか…！頑張って書いてみます…！！ (2019年9月30日 16時) (レス) id: 018c79fc19 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：そると
| 作成日時：2019年8月9日 13時
