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zm side
奪われた、というより強い憧れが生まれたの方が正しいかもしれない
正直、少しナメていた
女だし、細っこいし、弱いんやろって
あんな男6人を倒すほどの力にあっという間に惹かれた
あんな風になりたい、と強く思った
『てかよく見たらこの人ら、指名手配の詐欺師達だね。やっといて正解やわ』
sya「この子、どうする?」
そう言ったオーバーオールの奴の言葉に彼女は反応してこちらを見る
『勿論、治療するよ』
zm「……あ、の…」
幾度にも渡る吐血で焼けるような痛さがある喉から声を絞り出す
『ん?どうしたん』
zm「…ありがとう、それとごめん、」
そう言うとすぐに彼女は笑って頭を撫でる
『ううん。こちらこそごめんね。もっと、早く来てればこんなに怪我させなくて済んだんやけど…』
zm「こんなの痛くない」
『嘘はだーめ』
小さく弱いデコピンを俺の額に当てる
思わず体を少し揺らすと彼女はくすくすと笑って立ち上がる
『さて、じゃあ一旦本部へ戻ろっか』
そう言った彼女を見たのを最後に
俺の意識は途絶えた
zm side終
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貴方side
本部へ戻るとトントンの連絡でしんぺーが──国から帰国してきてくれていた
治療を終え、よし、と彼が声を上げる
psn「とりあえず暫く激しい運動は禁止。ろっ骨折れちゃってるし、腕の傷も治るの遅そうだから」
『しんぺー、ありがとね』
psn「いえいえ。それよりAさんは怪我してない?」
『この通りなんともなし!シャオちゃん達も怪我はしてないよ』
psn「ならおっけー」
包帯やらの治癒器具を片付けながら彼はゾムへと目をやる
psn「…Aさんはこの子を次の部隊長にするつもり?」
『うん。まぁまだわかんないけどね』
psn「そっか…」
座って、と言われ彼の隣の椅子へと腰を下ろす
psn「あんまり無理はさせないようにね」
『勿論…昔の私の二の舞いだけは防ぎたいから』
psn「でもきっと彼なら素質があるよ。Aさんならそれを引き出せるし」
『ふふwそう言ってもらえて光栄な限りですな〜』
ぐーっと伸びをして立ち上がる
『じゃ、私は寝てくるね。起きたらまた教えて』
psn「ん、了解〜おやすみ」
『おやすみ』
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そると(プロフ) - すみれいんさん» コメントありがとうございます!よかったあぁあ!書けなかった分は皆様の想像にお任せしてます…ぜひぜひ次作も見てって! (2020年1月18日 11時) (レス) id: 018c79fc19 (このIDを非表示/違反報告)
すみれいん(プロフ) - 完結おめでとうございます! 急に終わってビックリしましたが、この終わり方もハッピーエンドに含まれると思います!肺の病気拗らせてもそれまで幸せに暮らしていたと勝手に思っているので!笑 (2020年1月18日 10時) (レス) id: 0dc2b364d7 (このIDを非表示/違反報告)
てぃーぽっと(プロフ) - そるとさん» あ、絶対見ます(( (2020年1月17日 22時) (レス) id: b7d3855940 (このIDを非表示/違反報告)
そると(プロフ) - てぃーぽっとさん» コメントありがとうございます!まじですか!嬉しい限りです…次作は学パロに挑戦しようかな、と思っているので是非ご覧ください!! (2020年1月17日 18時) (レス) id: 018c79fc19 (このIDを非表示/違反報告)
てぃーぽっと(プロフ) - 完結おめでとうございます!この作品、通知が来るたびにイェェエェ!ってなってたので、ちょっと寂しい気もしますが( ;∀;)これからも応援してます! (2020年1月17日 18時) (レス) id: b7d3855940 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:そると | 作成日時:2019年9月30日 7時