脅威のお師匠はあの人の姉貴【wrwrd】

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tn side

tn「んー……疲れた…」

大きく伸びをして一つ欠伸をする

取り敢えず会合一日目が終了した

これと言って不穏な空気は無く、いつものような穏やかなまま終わりを迎えた

明日は大丈夫だろうか、なんて考えているとコンコンと扉が叩かれる

tn「はーい」

zm「トントン、今大丈夫か？」

tn「お、ゾムか。ええよ、入ってきて」

がちゃりとドアノブが回され、姉さんから貰った緑のパーカーを着た彼が室内へと入ってくる

zm「Aさんのことで1個言いたいことがあんねんけど」

tn「姉さんのこと？まぁ立ち話やとあれやから座って」

近くの椅子を指差すと彼はそこに座り、またこちらへと向き直る

zm「実はな、今夜…───王子の部屋に呼ばれてんねん」

tn「え？姉さんが？？」

驚きのあまり、手を止め顔をばっと上げる

zm「おん。…なんもないとええんやけど」

tn「本人が進んで行ったん？」

zm「向こうから今朝、誘われたんや。今夜来てほしいって」

思わず黙りこくって考えを巡らす

姉さんは戦闘においては積極的だが、外交は違う

それに色仕掛けなんてやったこともないはずだ

zm「…一応報告だけしとこって思って来ただけや。じゃ俺は帰るで」

tn「ん、ありがとう。またなんかあったら言ってな」

zm「おん」

彼が去ってから




事件が起きるのはそう長く先の事ではなかった


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