脅威のお師匠はあの人の姉貴【wrwrd】

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貴方side

『ひとらん〜！こっちは揃ったよ』

ht「おっけー。コネシマ達は？」

『さっきまだ廊下でなんかしとったよ』

ht「はぁ…呼びに行ってくる」

『ごめん、ありがとね』

バタバタと騒がしく人が往来をする玄関前

トントンやグルさんは後から来るようだが

私達護衛は先発で様子を見に行かなければいけない

『ゾム、もう馬は乗れるね？』

zm「おん。練習したから大丈夫」

『りょーかい』

ht「連れてきたよー」

『ん、ありがと……って誰？！』

振り返ると同時にコネシマ達とともにいる知らない人に思わず驚く

ht「あれ、Aさんショッピくんと会うの初めて？」

『うん…あ、この方が新しい幹部の？』

kn「せや、ショッピくんや」

ショッピくん、と呼ばれたその人は茶髪のくるっとした癖っ毛に紫の綺麗な瞳を持っていた

『よろしくね〜ショッピくん。私は特殊部隊長のAです』

shp「よろしくお願いします」

ht「じゃ、早いところ俺らは行こう。下調べがいくつか必要だから」

『りょーかい。ほら行くよ〜ゾム』

夕方の橙色の空に照らされながら開催地へと馬を走らせた












『はぁ……疲れた』

風呂から上がり、首からかけたタオルで乱雑に髪から水分を拭き取りながら溜息をつく

暑さに悶えながら軽く上着を羽織り、コップに水を注いだ

取り敢えず今日は各国荷崩しと準備に追われたまま終わってしまった

明日から本格的な会合が始まるらしい

はぁ、ともう一つ溜息をついてソファに倒れ込む

そんなことをしているとコンコン、と扉が叩かれる

『はぁい、どぞー』

tn「姉さん、これって……ってまた髪乾かさんのか？」

呆れながらトントンがこちらへと近づいてくる

『めんどいもん』

tn「風邪引いたらどうすんねん」

『大丈夫、引かんから』

tn「まったく…はい、タオル貸して」

『ん、』

首からかけていたタオルを渡すと彼は優しく髪を吹き始めた

tn「髪、かなり伸びたんやな」

『そー？あんま気にせんから分からんわ』

tn「おん。前はもっと短かったやん？」

『w切るの面倒くさいからね』

時計が時を刻む音と窓から入ってくる小さな虫と鳥の音、髪を拭くタオルの音、私と彼の呼吸音だけが部屋には響いた

tn「よし、終わり」

『ん、あざまでーす』

ぶるっと首を振り、髪をある程度整える

tn「明日も早いから今日んとこは寝とき」

『ほーい。トントンもちゃんと寝るんやぞ』

tn「わかった」

おやすみ、と言い合って彼は部屋を去った

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