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貴方side
『んで、どーなってるの?我が国の"ハブられ"具合は』
コップの水を飲み干し、そう彼に聞くと少しばかり表情を曇らせ、ため息をつく
os「生憎、って感じやね」
そう言って彼もパンを口へ運ぶ
『あちゃー……こりゃあ今夜ですら危なそう?』
os「かもしれへん」
『んじゃ、こっちもこっちなりに準備はしとくわ』
zm「どうするん?」
『取り敢えずいつもより人員を増やす。流石に21カ国の精鋭を相手するのはそれなりに人がいるからね』
em「なら私とロボロさんである程度、彼らの規模も調べてみますね」
『お、ありがとうね。ゾムは基本私といて。万が一の時はまたこの間みたいに単独で動いてもらうけど』
zm「わかった」
流石にすぐに、とは限らないと思っていたが、どうやらかなりやばそうだ
オスマンがぐっと左手を握っている
ちらりと彼の顔を見ると気づいた彼はにこりとまた目を細めて笑い返してくる
os「どうしたん?」
『……なんでもない』
その目からは焦燥と不安の色が溢れていた
───────
『おぉー!似合ってる似合ってる!』
目を輝かせながら彼の姿を眺める
zm「これ、ほんまにもらっていいん?」
『勿論!』
彼が着ていたのはいつもの灰色の服
ではなく、私と同じようにフードのついている緑のパーカーだ
ささやかだが、私からのプレゼントだ
と、一時の幸せを感じているとコンコンと扉が叩かれる
「A様、ゾム様。出発のお時間でございます」
『ん、了解。じゃ行こっか』
zm「おん」
二人ともパーカーの裾をはためかせ、部屋を後にした
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そると(プロフ) - すみれいんさん» コメントありがとうございます!よかったあぁあ!書けなかった分は皆様の想像にお任せしてます…ぜひぜひ次作も見てって! (2020年1月18日 11時) (レス) id: 018c79fc19 (このIDを非表示/違反報告)
すみれいん(プロフ) - 完結おめでとうございます! 急に終わってビックリしましたが、この終わり方もハッピーエンドに含まれると思います!肺の病気拗らせてもそれまで幸せに暮らしていたと勝手に思っているので!笑 (2020年1月18日 10時) (レス) id: 0dc2b364d7 (このIDを非表示/違反報告)
てぃーぽっと(プロフ) - そるとさん» あ、絶対見ます(( (2020年1月17日 22時) (レス) id: b7d3855940 (このIDを非表示/違反報告)
そると(プロフ) - てぃーぽっとさん» コメントありがとうございます!まじですか!嬉しい限りです…次作は学パロに挑戦しようかな、と思っているので是非ご覧ください!! (2020年1月17日 18時) (レス) id: 018c79fc19 (このIDを非表示/違反報告)
てぃーぽっと(プロフ) - 完結おめでとうございます!この作品、通知が来るたびにイェェエェ!ってなってたので、ちょっと寂しい気もしますが( ;∀;)これからも応援してます! (2020年1月17日 18時) (レス) id: b7d3855940 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:そると | 作成日時:2019年9月30日 7時