脅威のお師匠はあの人の姉貴【wrwrd】

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貴方side

ｶﾞﾁｬ
『たでーま』

tn「ん、朝からご苦労さん」

『そっちもね。6人はどうやったん？』

tn「4人軽傷、他2人は後遺症の残るレベルでの重傷やって」

『あー…チッもっと早く行くべきやった…』

tn「中々情報を掴むまでが長かったからやんな…」

『まぁ起きちゃった事は仕方ないけどね。』

パーカーを脱ぎ、近くの椅子へと座り込む

『そういや、新しく幹部になったあの(・・)2人はどうなん？』

tn「あれ？まだ姉さん会ったことないんやっけ？」

『ないっすよ、私は』

tn「ん、じゃあ後で会わせたるわ」

『あざますですー』

椅子から立ち上がって大きく伸びをしてからパーカーを荒く羽織り直す

『じゃ、私ちょっと報告書やってくるね』

tn「ん、了解」




書記長室を出て、階段を降りていくとそこにはあのゾムが壁に寄りかかって立っていた

『お、ゾム！』

zm「！！Aさん」

『お疲れ様〜ゆっくり休んでね』

そう言って横を通り過ぎようとした時、突然ぱし、と腕を掴まれる

『ん？どした？』

zm「体術を教えてほしいんやけど…」

『！！』

"「そんなこともできないのか！馬鹿が！」"

ふと、何時ぞやのあいつの言葉が頭を過る

『…わ、私じゃないほうがええよ。ほら、シャオちゃんとか強いしさ』

zm「嫌や。Aさんがいい」

『……』



"「それで特殊部隊長になれると思うなよ。お前は臆病で弱い。お前なんかより、まだ弟の方が役が務まる。まぁあいつも駄目だろうがな。」"

"『弟を悪く言うな、』"

"「ならお前がしっかりしろ。最低限のことはやれ」"



zm「……さん、Aさん、Aさん！！」

『っ、何？』

zm「顔色悪いけど、大丈夫なん？」

『……大丈夫。ちょっと一人にさせて。ごめんね』

なんとか笑って彼の手を振りほどき、部屋へと歩を進める

目尻はいつの間にか、ほのかに濡れていた

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