脅威のお師匠はあの人の姉貴【wrwrd】

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貴方side

今日の仕事は至って簡単

捕虜となった兵士6名の救出だけだ

zm「何や、めっちゃ楽やん」

『まぁ一応初任務やからね。でも油断したらあんたも捕まんで』

zm「俺はそんなに弱くないわ」

『でも本物の兵の相手をするのは初めてでしょ？』

zm「せやけど…」

『兎も角、あんま無理はしないこと。なんかあったら私かシャオちゃんに言って。いいね？』

zm「…わかった」


暫くしてから徐々に馬を減速させ、停止させる

『このへんに繋いでおこ』

sya「ん、りょーかい」

各々の馬の手綱を木へ括り付けてからシャオちゃんへと向き直る

『じゃ私はゾムと中へ行ってくる。何かあったらゾムだけこっちに帰すからよろしくね』

sya「ほーい」

『じゃあゾム、行くよ』

zm「おん」

予めロボロが割り出してくれていたルートから牢屋塔まで侵入する



『っと。はい到着』

zm「何やここ、整備ざるやん」

『ww早いとこ終わらして帰ってケーキでも食べるかー』

zm「そうしたい」

冷たく暗い塔を登っていくといくつか牢屋があるところまで来た

「A様！」

『お、いたいた。怪我の治療は帰ってしんぺーにしてもらいな。今はここを出るよ』

「はい」

手錠と牢の鍵を外し、反対側はゾムに任せた

ものの数分とかからず6名全員が自由の身となった

『歩けない人、おる？』

「あ、あの…」

申し訳なさそうに言い出してきた兵の足は拷問のせいか、酷く血で黒く染まっていた

『あんたはどう考えても無理やんな。おっけー、いいよ。他は？』

腕や上体の骨をやられた人ばかりで足を負傷したのは彼だけだったらしい

『よし、行くよ』

螺旋の階段を駆け下り、見回りの兵士が来る前に塔を脱出する

しようとした、その時だった


「おいそこ！！止まれ！！！」

『あっちゃ〜…見つかったね』

かちゃりと銃を構える音が背後から聞こえてきた

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