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zm side
『よーし!ゾム!!怪我はどうや?』
大きな彼女の声にびくりと体を震わすとごめんごめん、と笑って謝られる
上体を起こすとまだ朝日は登っていなかった
ほんのりと薄暗い窓の外をぼーっと見ていると彼女が再度聞いてくる
『腕の傷はー…大丈夫そうやんな。頭は?痛くない?』
zm「もう大丈夫」
『ならよかった』
にこりと笑って立ち上がり、Aさんはパーカーのフードを被る
『すぐに準備して。今から任務にあんたを連れてくよ』
zm「!!行ってもええんか?」
『勿論。だからほら、早く準備して』
外で待ってる、と言って彼女は部屋から出ていく
急いでベッドから起き上がり、適当に服を着替え、いつものナイフや銃を体中にしまって部屋を後にした
『お、きたきた』
sya「なんや、こいつ連れてくんか」
玄関先へ行くとAさんの他にあの黄色いオーバーオールの人がしゃがみこんでいた
『そう。実践が一番いいからね。ゾム、知ってると思うけどこの人はシャオロン。何かあったら頼りになるから仲良うしてや』
zm「……うん」
sya「なぁ、明らかに俺嫌われてへん?w」
『大丈夫やろ、知らんけどw』
くすくすと笑ってからいきなり彼女がくるりと振り返る
『ひとらーん!馬の方は大丈夫?』
ht「ん、準備できてる」
zm「誰、あの人」
ht「あー…まだ覚えられてないよねw俺はひとらんらん。よろしく」
赤のバツがついたマスクを下へずらしてにこりと笑ったその人の後ろには大きく立派な馬が3頭並んでいた
『ゾム、馬は乗れる?』
zm「…乗れへん」
『おっけーじゃあ二頭貸して』
ht「ん、はい」
『シャオちゃんは一人ね。私はゾムと乗るよ』
sya「はいはい」
zm「え?Aさんと、?」
『そう。ほらおいで』
高い馬の上に軽々と飛び乗り、俺の腕を掴んで乗せてくれる
『ちゃんとつかまっといてね。じゃ行くよ』
どう、と力強く彼女が叫び馬の腹を軽く蹴ると、馬は一鳴きし地を蹴って走り始めた
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そると(プロフ) - すみれいんさん» コメントありがとうございます!よかったあぁあ!書けなかった分は皆様の想像にお任せしてます…ぜひぜひ次作も見てって! (2020年1月18日 11時) (レス) id: 018c79fc19 (このIDを非表示/違反報告)
すみれいん(プロフ) - 完結おめでとうございます! 急に終わってビックリしましたが、この終わり方もハッピーエンドに含まれると思います!肺の病気拗らせてもそれまで幸せに暮らしていたと勝手に思っているので!笑 (2020年1月18日 10時) (レス) id: 0dc2b364d7 (このIDを非表示/違反報告)
てぃーぽっと(プロフ) - そるとさん» あ、絶対見ます(( (2020年1月17日 22時) (レス) id: b7d3855940 (このIDを非表示/違反報告)
そると(プロフ) - てぃーぽっとさん» コメントありがとうございます!まじですか!嬉しい限りです…次作は学パロに挑戦しようかな、と思っているので是非ご覧ください!! (2020年1月17日 18時) (レス) id: 018c79fc19 (このIDを非表示/違反報告)
てぃーぽっと(プロフ) - 完結おめでとうございます!この作品、通知が来るたびにイェェエェ!ってなってたので、ちょっと寂しい気もしますが( ;∀;)これからも応援してます! (2020年1月17日 18時) (レス) id: b7d3855940 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:そると | 作成日時:2019年9月30日 7時