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貴方side
『ゾームー、行こう?ね?』
zm「…嫌や」
はぁ、とため息をついて壁にかかる時計へと目をやる
もうかれこれ20分近く説得をしている
彼はどうにも幹部たちが苦手らしく、いつも通り私と食事をすると言って聞かない
というか何故私はこんなに懐かれてんだ?←
『大丈夫、隣には私も座るから。あの人らはそんなに怖くない』
zm「怖いとかは思ってへんわ」
『じゃあ何が嫌なの?』
そう言うと彼は言葉を詰まらせ、ふいとそっぽを向いてしまう
『んん〜…じゃあまだ話せるのは?ほら、助けてもらった人の中にいたりしない?』
私の問いかけに対して彼はぴくりと体を動かし、そっぽを向いたままぼそりと呟く
zm「…あの小さい和服のやつ」
『小さい和服の、…あ、ロボロンゴやんなw』
おいロボロ、年下に散々に言われてんでw
『分かった。じゃあ両端は私とロボロにする。あ、あとエミさんも確か話したことあるよね?』
zm「…煙草臭いから嫌や」
『wそっか。じゃあトントンでもいい?私の弟やから話しやすいと思う』
zm「…うん」
『よし!じゃあ決まり!ほら行こ?』
蹲っていた彼の色白な手を引いて食堂へと向かった
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『はーい、連れてきたよ』
私の声が食堂へと響くと皆は一斉にこちらを向く
『今日から私の一番弟子になったゾムや。いずれは私の役職を継いでもらうつもりやから皆も色々と教えてあげてな』
os「え?ゾムってあのスラムの子やろ、?なんでここに」
珍しく驚いたような顔をしているオスマンにトントンがすかさず説明に入る
tn「まぁちょっとあってな…今は姉さんが面倒見てんねん」
os「あーなるほどね」
オスマンは先刻まで他国へ出向いていた
だからゾムの一件を知らないのも当然だろう
『じゃ席につこ。ローボロンゴー!』
rbr「んー?何やー?」
『ご指名でーす』
rbr「あ、ワシ?w」
『そう、ワシ』
ロボロはそう言うと椅子から降り、こちらまでやってくる
zm「…ちっさ」
rbr「ぼそっと今言ったな?!こいつええ性格しとるわ〜」
青筋を立てるような声色で皮肉を言うロボロとまるで素知らぬ様子でいるゾムを宥めつつ、席へとついた
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そると(プロフ) - すみれいんさん» コメントありがとうございます!よかったあぁあ!書けなかった分は皆様の想像にお任せしてます…ぜひぜひ次作も見てって! (2020年1月18日 11時) (レス) id: 018c79fc19 (このIDを非表示/違反報告)
すみれいん(プロフ) - 完結おめでとうございます! 急に終わってビックリしましたが、この終わり方もハッピーエンドに含まれると思います!肺の病気拗らせてもそれまで幸せに暮らしていたと勝手に思っているので!笑 (2020年1月18日 10時) (レス) id: 0dc2b364d7 (このIDを非表示/違反報告)
てぃーぽっと(プロフ) - そるとさん» あ、絶対見ます(( (2020年1月17日 22時) (レス) id: b7d3855940 (このIDを非表示/違反報告)
そると(プロフ) - てぃーぽっとさん» コメントありがとうございます!まじですか!嬉しい限りです…次作は学パロに挑戦しようかな、と思っているので是非ご覧ください!! (2020年1月17日 18時) (レス) id: 018c79fc19 (このIDを非表示/違反報告)
てぃーぽっと(プロフ) - 完結おめでとうございます!この作品、通知が来るたびにイェェエェ!ってなってたので、ちょっと寂しい気もしますが( ;∀;)これからも応援してます! (2020年1月17日 18時) (レス) id: b7d3855940 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:そると | 作成日時:2019年9月30日 7時