暗殺者の失敗【wrwrd】 (ページ35)

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貴方side

『私はワンザです。黒宮さんという方と人違いをされているのでは？』

シャウワ「ﾊｯここに来てまだ抵抗か？お前はどこへ行っても馬鹿だな」

嘲笑するように鼻で笑われ、今すぐにでも殴りかかりそうになる

ここでそれをすればグルッペン達に迷惑がかかるのは目に見えてる

抑えて今度は私から話を切り出す

これ以上、隠すのは厳しそうだった

『それは置いといて…私に何か話が？』

シャウワ「何故この国に来た？」

『…誘われたから来たまでです』

シャウワ「もう一度、北華に戻らないか？」

『は、…？』

驚きのあまり、固まる

北華へ

あのくそみたいな国に

戻れ…？

『冗談じゃない…私はあんな国へは戻りませんよ』

にこりと笑ってそう告げる

シャウワ「あの時はまだ君の実力を見れていなかった。今から来ればそうだな…大佐にでもつけてやろう」

どうだ？と言われる

嘘ばっかり

そうやって何人も他国から引き抜いて拘束していくのに

もう過ちを繰り返したくない

自由だ、私は

誰にも左右されない、色を持った

もう

『戻らねぇよ』

シャウワ「ほう？なら我々国へ宣戦布告してもいいのかね？」

『ｯ?!』

その一言で全て理解できた

彼らの今回の会談の目的は我々国への宣戦布告

それの口実を私で作るつもりだったのか…

今気づいてももう遅い

悔しくて思わず唇を強く噛む

シャウワ「まァ既に事は決まっている」

内ポケットに手を入れ、相手は何かをテーブルの上に置く

布告状だ

シャウワ「君のところの総統閣下サマによろしく伝えておいてくれ」

では、と言って彼は部屋を後にした

私は暫くそこから動くことができなかった

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