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gr side
最悪の事態になった
接待室にはワンザとシャウワだけが残されている
外に出たトントンやオスマンも落ち着かない様子だ
tn「やばいんとちゃう？A」
os「殺される可能性もあると思うんやけど…」
gr「それは無いと考えて大丈夫だ。あの腕と反射神経なら止めることは容易い。それよりも…」
tn「…精神的に追い込まれる…」
gr「そうだ。彼女は空気や思考は読めて話術はどうも苦手らしい。それをあのシャウワ相手にやるのは到底無理だろう」
その場にいる全員が思わず黙り込む
この事態にだけはしたくなかったが…
そう考えていると廊下の奥から話し声が聞こえてきた
kn「おーグルッペンやないか！」
em「会談はもう終わったのですか？」
tn「それが…その…」
gr「シャウワとAが一対一で中で話をしている」
em「？！」
kn「大丈夫なん？確かあの上司なんやろ？」
os「精神的に参る可能性が…」
そう言いかけたオスマンの胸ぐらをエーミールが掴む
tn「ちょ、エミさん！！」
kn「落ち着きって！」
em「何で彼女を一人にしたんや？！止められたんやろあんたらなら！！」
あんなに感情的に怒鳴るエミさんは初めて見た
コネシマとトントン二人掛かりでエミさんをオスマンから引き離す
拘束されたエミさんはなす術無く、無力に崩れ落ちる
os「俺らだって抵抗はしたんよ…けど…」
gr「あの空気じゃ無理だった。俺やオスマンでも彼を外交官として"招いてる"以上、抵抗はできなかった」
em「…そうでしたか……すみません。感情的になってしまって…」
立ち上がり、散らばった本を持ち上げ一人廊下を引き返して行った
kn「俺はこのままここにおるわ。何かあるかもしれんやろ？」
tn「そうやね。ありがとう、シッマ」
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作者名：そると
| 作成日時：2019年1月31日 19時
