暗殺者の失敗【wrwrd】 (ページ26)

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貴方side

翌朝

まだ月が見える頃、私は武器庫の入り口すぐ上のフェンスに腰かけていた

暫くするとがらり、と重い音と共に緑のパーカーが現れた

zm「ん？…何やそこにおったんかいな」

『おはよう、ゾム』

zm「おはよー。って今一時間前やからな？」

『しょうがないでしょ、早く起きちゃったんだから』

そう、今は朝5時過ぎ

今までの習慣からか早起きする癖がついていた

zm「じゃ、かなり早いけど行こか」

『いいですよ』

ひょいっと柵から降りると同時に外から声が聞こえてきた

「おーい！ちょ待ってや！」

zm「おーロボロやん。どした？」

rbr「これ、ワンザに。」

そう言って橙色のインカムを渡される

『あぁそういえば…忘れてた』

rbr「何かあれば俺が対応するから！頑張ってな～！」

『ありがとう』

zm「えー俺に応援はないん？」

rbr「煩いわ！はよ行ってこい阿呆！！」

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インカムから伝わるロボロの指示通り進む事30分

あっという間に城内の中心部まで来た

正直、城の警備は軽かった

雑魚兵2人を殴って眠らせ、更に上へと上がる

『…思ったんですけど、これ私いる必要あります？』

zm「いるいる～何かあったら困るやろ」

『そんなリカバーできる能力ない気がする…』

zm「大丈夫や。元暗殺者のお前なら状況判断能力はあるんとちゃう？」

長く伸びた茶髪を揺らしてまっすぐと目を見られる

嗚呼、この人も彼奴の影響を受けたんだな

なんて思ったり…。

ﾋﾟｯ
rbr「ゾム、ワンザ。その階の一番奥の部屋にいるで。見た感じ、護衛は4人。HGのみやね」

zm「了解～」
ﾋﾟｯ

zm「ワンザ、護衛頼んでもええ？」

『勿論。その代わり標的は頼みましたよ』

zm「分かっとるわ」

久しぶりの暗殺に上がる気持ちを抑えつつ、一番奥目指して歩き出した

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