暗殺者の失敗【wrwrd】 (ページ22)

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貴方side

中へ入ると"あの時"を彷彿させるような光景が広がっていた

『……またか…』

エーミールやひとらんらん、ゾム、ロボロ…

あのコネシマもいる

幹部が全員、長テーブルで食事をしていたのだ

ut「皆～ワンザ連れてきたで～」

zm「おー大先生が役に立っとる…」

ut「おいゾムなんや！！」

どうしようかと思っているとエーミールとぱちりと目が合う

そしてひらひらと手招きをされた

em「どうぞ」

『…ありがとう』

ut「あー！！ちょエミさん！いつの間にっ！！」

tn「お前…尖ったなぁ…」

em「いやちゃうねん。これはさっき」

ut「ま、何でもええけどD█がイキんなよ」

em「あぁん?!」

あの温厚そうなエーミールでもやっぱり

仲間相手には腹を見せるんだ

なんて思ったり。

zm「そう言えばワンザ、何かあったんやろ？」

『何が？』

tn「う、ぇえ？！こ、声が…」

ut「女の子に対してその反応はないやろトントン」

『黙っててください大先生』

rbr「ほんまや！！変わっとる…」

ut「いやお前もかいな」

『あの…私』

立ち上がり、そう発言すると辺りはこちらへと視線を集めて静まり返った

雰囲気に飲まれないように平生を装って口を開く

『先(さき)までの言動、行動を消す事はできません。でももし、許されるのなら今日よりここで皆さんと共に居させてください』

前にいる彼らを見ることができず

お辞儀をしたまま固まる

そんな中、第一声は予想外の人物から発された

kn「ええんやない？」

zm「…シッマ」

kn「敵ならお前は怖いねんけど、味方なら反対する者は誰一人おらんと思うで」

tn「シッマの言うとおりやと思うで。というか俺ら的にはそのつもりやったし」

『どういうことですか』

tn「グルさんがワンザさんを幹部に入れたんです」

『…それってもう確定なんですか？』

tn「よう分からんけど何か嫌なん？」

『いや、私なんかがいいのかと…』

em「むしろ適任やと思いますよ」

ht「あれ程の戦闘力がありながら下に居るこはもったいないよ」

『そう、ですか…』

zm「じゃあワンザ～ロボロ～シッマ～飲むで～」

kn「あ、ちょっ…俺遠慮しとくわ…」

rbr「いやいやいや気使わんくてええんやで？」

kn「使っとらんから！！」

そこからはまた、楽しそうに辺りに笑い声が漏れる

暫くして、食事が終わる頃

ｺﾝｺﾝｺﾝと扉が叩かれた

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