暗殺者の失敗【wrwrd】 (ページ12)

今日:23 hit、昨日:1 hit、合計:67,159 hit

11 ページ12

貴方side

一人、また一人

自分の手や服が赤く染まる代わりに

相手は倒れていく

『楽しい…』

心臓は勿論、頸動脈や頭を撃ち抜き、切る

もはや目の前から兵は慄いて消えていく

『…逃さない』

また捕らえた一人をずさりと殺す

その度にゾクリと背中を何かが伝う

"生"を断つほど楽しい事はなかった

これが私の居場所で生き甲斐

zm「ワンザ～」

『…何だ』

べトリと顔に付いている血を拭いながら答える

zm「もうお前は撤収や」

『何故だ』

zm「さっき敵国が無条件降伏を受諾したらしいからな」

『そうか…わかった』

踵を返して戦闘機へと乗り込む

中にはあの大先生がいた

ut「え！？ちょ大丈夫なん？」

『全部返り血だ』

ut「ならええけど…帰ったら着替えて風呂入っとき」

『あぁ』

────────────────
────────
─────

「お疲れ様でした！！」

一糸乱れぬ敬礼をする兵の間を歩いていく

「隊長！！」

この部隊No.2で一応俺の補佐である兵に呼び止められる

『…何だ』

「グルッペン・フューラー総統閣下様がお呼びです」

『チッ…分かった。すぐ行く』

着替えろと言われていたがまぁいいか

取り敢えず一番上の彼の部屋目指してゆっくりと登っていった

-*- -*- -*- -*- -*- -*- -*- -*--*- -*- -*- -*- -*-