58 ページ13
エイトフットside
ｺﾝｺﾝｺﾝ
エイトフット「おいAー。入るぞ」
返答はないが、がちゃりと扉を開ける
と、真っ暗な空間が広がっていた
エイトフット「(こんなに消してんのか…)電気、つけるぞ」
『あ…………お願い』
明るくなってから再度、粥の入った椀をAの近くへと運ぶ
エイトフット「体調はどうだ」
『なんか……頭が重い。体もダルいしぼうっとする』
エイトフット「熱は？」
『わかんない』
そう言う彼女の額に手を当てるとかなり高いのが分かる
エイトフット「取り敢えずこれは食べとけ。マルフィが作ったやつだ」
『ん…ありがとう』
辛そうに起き上がり、粥を食べ始めた
久しぶりに彼女が髪を結んでいなかった
熱のせいで赤くなった頬やぼうっと淀んでいる深緑の目に妙に惹かれる
『…見られると食べづらいんだけど』
エイトフット「気にせず食べろ」
『…はいはい』
エイトフット「明日はどうすんだ？熱上がったままになりそうだが」
『何としてでも治す』
エイトフット「そうか…ま、あんま無理すんなよ。食べ終わったらこの机の上にでも置いとけ。後で取りに来る」
『ん、了解』
そう告げて取り敢えず部屋を後にした
────────────────
────────
──────
マルフィに食器を片付けてこいと言われ、休憩がてらに彼女の部屋へと来る
ｺﾝｺﾝｺﾝ
エイトフット「入るぞー」
ｶﾞﾁｬ
エイトフット「(流石に食べ終わってるな…)」
食器だけ持って行こうとしたその時、後ろから掠れるような小さな声で名前を呼ばれる
『…ジョー…行かないで』
-*- -*- -*- -*- -*- -*- -*- -*--*- -*- -*- -*- -*-
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 115人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
そると(プロフ) - 机の上の靴さん» コメントありがとうございます！そう言って貰えるのが何よりも嬉しいです！ありがとうございます！ (2020年5月14日 9時) (
レス) id: 018c79fc19 (このIDを非表示/違反報告)
机の上の靴(プロフ) - すごく面白いかったです！最高の作品をありがとうございました！！ (2020年5月6日 9時) (レス) id: da06bfb863 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：そると
| 作成日時：2019年1月12日 6時
