クローバークイーン【ヴィランズ手下】

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貴方side

部屋の窓から外を見ると開園したのにも関わらずほとんど人はいなかった

反面、空には雲が渋滞していて雷も時々落ちていた

ｺﾝｺﾝ
「Aー？入るぞー」

『ん、いいよ』

ｶﾞﾁｬ
ダルメシア「外、すごい雨だぞ！！」

『ちょっ！？真逆行ってきたの！？』

目の前にはずぶ濡れの彼が立っていた

『待ってて。今タオル持ってくる』

ダルメシア「ありがとな！」

大きなバスタオルを持ってきて、ダルの髪や体を拭いていく

『こんな雨の中、何しに行っていたの？』

ダルメシア「濡れるのって楽しそうだったからつい…！」

『風邪引いても知らないよ、全く…』

がさがさと髪を拭くといつものようなきりっとしたダルではなく、ちょっと子犬のような彼が座っているように見えた

『…よし、これでいい？』

ダルメシア「うん！」

『じゃあ下行ってココアでも飲もうか』

ダルメシア「やったー！飲む！！」

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共有スペースの暖炉の前にダルを座らせて、僕は厨房の方にやってきた

『うわっ！？』

「あ？んだよ」

『…誰？侵入者ならミスターを呼ぶよ』

「侵入者？…あァ俺のことか。ちげーよ、バカ」

ん？このトーン…

どっかできいたことあるような…

『っあぁ！！思い出した！』

八本足の蛸(エイトフット)か

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