梶裕貴さんとの5日間〜four〜

同居142 ページ3

このままじゃ達央さんが死んでしまう！









一瞬何が起きたのかわからなかった


でもその瞬間はまるでスローモーションかのように見えた


ゆいちゃんが梶さんを押しどかし


私の方にナイフを持って迫ってくる


刺される...そう覚悟した時


大きな音がして


扉が開いて...


達央さんが私の前に飛び込んでいた







鈴「うあっ」


目の前は赤く染まっていて


この赤いものはなんなのか理解するのに


時間がかかった


ゆいちゃんは私の前で震えていた


「警察に電話を！」


とっさにそう大きく声を出し









達央さんは救急車で運ばれていった


それには梶さんがついていき


私は梶さんが下野さんを呼んでくれたので


服を着替えてから一緒に病院に向かった







病院の手術室前には


『手術中』と光っているランプと


梶さん、ゆいちゃん、ゆいちゃんのお母さんがいた


あとから警察の人がやってきて


ゆいちゃんとゆいちゃんのお母さんは


警察に連れて行かれた


下「ゆうたん...」


梶さんは下野さんの方に顔を向け


梶「ひろたん...どうしよう！俺のせいで達央さんが！先生によると俺の時より相当酷いみたいなんだ...本当にこれは俺のせいだよな...」


下「違うだろ！これはゆうたんのせいじゃない！ゆうたんが何したっていうんだよ！？どれもこれも全部あの寺田って人のせいなんだろ！？」


違う...違う違う違う


これは全部...


貴「梶さん！これは全部


言いかけた時手術中のランプが消え


先生が出てきた


梶「先生！達央さんの容体は！どうなんですか！？」


先生「...非常にまずい状態です。最悪の場合では...死に至るかもしれません」


下「そんなっ...」


やっぱり...


全部私のせいなんだ

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