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「あ、まっすー... おはよう」
「小山、おはよう。...手越、どう?」
次の日。まだ本調子ではなかったけど、手越のことが頭から離れなくて朝から病院に向かった。
「うん... まだ起きないね... それよりまっすーは?もう大丈夫なの?顔色悪いよ、」
「俺は大丈夫。手越の方が辛いだろうし、小山もちゃんと寝た?俺、代わるよ」
昨日一晩ついていてくれたであろう小山にも、疲労の表情が見えた。
「俺、夕方から仕事なんだよね... 少しだけ、休ませてもらおうかな」
「うん、そうして。小山まで倒れたらどうにもなんないから。ごめんね、」
「ううん、まっすーも。ここ病院だから、しんどくなったらすぐ誰かに言ってね」
そう言って小山は部屋を出て行った。
そういえば、シゲは大丈夫かな... あれから姿を見てないから心配だった。
シゲは俺らみたいに素直に感情出さないけど、きっとめちゃくちゃ心配してると思う。
「ねえ、手越... 手越がいないと、俺らバラバラになっちゃうよ... だから早く、戻ってきて... また俺らのこと、引っ張ってよ...」
ひと回りもふた回りも細くなった身体に痛々しく繋がる機械や点滴。腕は針の跡がアザになってて、その姿が可哀想で仕方なかった。
「ごめん... てごし...」
そう呟きながらさすった腕は、少し力を込めただけで折れてしまいそうだった。
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みーぽん(プロフ) - こころさん» こころさん、いつもありがとうございます(о´∀`о) 感動、しましたか?嬉しいです(;o;) お話がマンネリ化しないように頑張りますので、飽きずに読んでいただけたら嬉しいです!今後ともよろしくお願いします(*´∀`*) (2019年10月7日 22時) (レス) id: 009673d39a (このIDを非表示/違反報告)
みーぽん(プロフ) - ましゅさん» ましゅさん♪ 毎作品そう言っていただけてめちゃくちゃ自信になります(;o;) ありがとうございます!ましゅさんリクエストのお話書くのも楽しみです♪ 引き続きよろしくお願いします(^○^)☆ (2019年10月7日 22時) (レス) id: 009673d39a (このIDを非表示/違反報告)
みーぽん(プロフ) - 星ますさん» 星ますさん!いつもありがとうございます♪ もう書くの楽しくって止まりません笑 めちゃくちゃ自己満ですが、楽しんでいただけて嬉しいです(*´-`) 赤星は皆様の優しさのおかげです(;o;) そして私は星ますさんの新作が読みたいです!笑 今後ともよろしくお願いします♪ (2019年10月7日 22時) (レス) id: 009673d39a (このIDを非表示/違反報告)
こころ - 完結おめでとうございます!毎回毎回感動しまくりでした。次のお話もとっても楽しみです(^o^)これからも頑張って下さい♪ (2019年10月7日 20時) (レス) id: 84071babe8 (このIDを非表示/違反報告)
ましゅ - 完結お疲れ様です!全ての作品感動させていただいて、毎回引き込まれながら、次の展開にドキドキしながら読ませていただいています(〃ω〃)毎回毎回、すごく引き込まれる作品を読ませていただけてほんと尊いです\(//∇//)\次の作品もとっても楽しみにしてます! (2019年10月7日 19時) (レス) id: 2d564c1d47 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みーぽん | 作成日時:2019年9月28日 16時