ここが僕の帰るべき場所［桃］*

# 5-4 ページ24

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朝起きたらすごくフラフラした。頭がぼーっとして、身体が重い。




でも、その原因はなんとなく分かっていた。




「はぁ... 絶対エネルギー不足...」




結局あれからもほとんど食べられなくて、飲み物とか栄養ドリンクで誤魔化してきた身体もそろそろ悲鳴を上げているんだと思う。








「痛っ...」




そんな身体を無理やり起こして立ち上げれば、太ももとかふくらはぎの筋肉が痛くてうまく力が入らない。




見ると自分でも驚くくらいガリガリになっていて、サッカーで鍛えた自慢の筋肉だってほとんど残っていなかった。




本当に悔しくて、本当に情けなくて...




みんなにバレないように出来るだけシルエットが分からない服を選んでみたけどどれもブカブカ。そんな一つ一つのことにどんどん追い込まれていった。








「手越さん... 顔色悪いですけど大丈夫ですか...？」




マネージャーに会うなりそう言われて「大丈夫だよ」って目一杯笑っておいたけど、本音はすごくしんどいし今すぐにでも休みたかった。




「無理しないでくださいね。また帰り迎えに来ます」

「ありがとね」




局に着いてマネージャーと別れた途端、今まで気力で頑張っていた身体から一気に力が抜ける。




ここじゃマズいと思って何とかトイレまで駆け込んだけど、一度しゃがみこんだら立てなくなった。








「時間やばいじゃん...」




気づいた5分前になっていて、楽屋まで歩く途中も何度も倒れそうになった。




こんな状態で行ったって絶対バレるのに... 素直に言えば楽になれるかもしれないのに...








「早く打ち合わせ始めよ！」




そう言って座った椅子はすごく冷たくて、骨が当たって痛かった。




もう... 泣きたい...




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