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布団の中でうずくまってる手越。
時折苦しそうに咳をするから背中をさすってやれば、異様なほど熱を持っていた。
「手越、っ、熱やばいよ」
さすがにマズイと思って、俺はすぐに下にいるマネージャーに連絡を入れる。
「もしもし、ごめん。手越が熱やばくて、すぐ病院連れて行きたいんだけど大丈夫?」
『分かりました...!病院には先に連絡しておきますね』
「ありがとう、助かる」
電話を切って手越を見たら、顔を真っ赤にして泣いていた。
「手越?大丈夫?ねえ、分かる?」
焦点は全然合ってくれなくて、そのあまりに辛そうな姿に焦ってしまう。
「手越、手越、っ、」
眠ったのか気を失ったのか、そのまま目を閉じてしまって、声をかけても反応がない。
「ごめんね、持ち上げるよ」
そう言って抱えた手越は、この前抱えた時よりもっと細くて、もっともっと軽くなっていた。
「ほんとバカ... なんで我慢するの...」
柄にもなく泣きそうになるのを堪えて、手越を車まで運ぶ。
「っ、手越さん...」
「ごめんね、本当迷惑かけて... 病院までお願い」
「分かりました、」
マネージャーもかなり焦りながらも病院に送ってくれて、前と同じ裏口から病院に入る。
「すみません、熱がすごくて、意識もなくて...」
「恐らく薬の副作用だと思います。高熱の原因も確認するためこのまま検査入院してください」
「分かりました... お願いします」
そう言って、手越はそのまま運ばれてしまった。
薬の副作用の話は聞いていたけど、病気の治療は想像しているより甘くはないのかもしれない。
本当に大変なのはこれからだったことを、この後思い知らされる。
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みーぽん(プロフ) - こころさん» こころさん、いつもありがとうございます(о´∀`о) 感動、しましたか?嬉しいです(;o;) お話がマンネリ化しないように頑張りますので、飽きずに読んでいただけたら嬉しいです!今後ともよろしくお願いします(*´∀`*) (2019年10月7日 22時) (レス) id: 009673d39a (このIDを非表示/違反報告)
みーぽん(プロフ) - ましゅさん» ましゅさん♪ 毎作品そう言っていただけてめちゃくちゃ自信になります(;o;) ありがとうございます!ましゅさんリクエストのお話書くのも楽しみです♪ 引き続きよろしくお願いします(^○^)☆ (2019年10月7日 22時) (レス) id: 009673d39a (このIDを非表示/違反報告)
みーぽん(プロフ) - 星ますさん» 星ますさん!いつもありがとうございます♪ もう書くの楽しくって止まりません笑 めちゃくちゃ自己満ですが、楽しんでいただけて嬉しいです(*´-`) 赤星は皆様の優しさのおかげです(;o;) そして私は星ますさんの新作が読みたいです!笑 今後ともよろしくお願いします♪ (2019年10月7日 22時) (レス) id: 009673d39a (このIDを非表示/違反報告)
こころ - 完結おめでとうございます!毎回毎回感動しまくりでした。次のお話もとっても楽しみです(^o^)これからも頑張って下さい♪ (2019年10月7日 20時) (レス) id: 84071babe8 (このIDを非表示/違反報告)
ましゅ - 完結お疲れ様です!全ての作品感動させていただいて、毎回引き込まれながら、次の展開にドキドキしながら読ませていただいています(〃ω〃)毎回毎回、すごく引き込まれる作品を読ませていただけてほんと尊いです\(//∇//)\次の作品もとっても楽しみにしてます! (2019年10月7日 19時) (レス) id: 2d564c1d47 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みーぽん | 作成日時:2019年9月28日 16時