Spin Off 貝殻 その2 ページ5
昼食がとるとビーチバレーにスイカ割り、かき氷と海を満喫した。バレーは初心者である未起隆君の上達スピードが早く、彼が居るチームは高確率で勝っていた。しかもみんなスタンドで技術をカバーしていたらしく僕には不利な戦いに変わりなかった。
スイカは康一君のお母さんが‘皆で食べてね’と用意してくれた。億泰君が目隠しをして皆で誘導したが仗助が意地悪してなかなか割らせなかった。結局怒った億泰君が仗助にやらせてスイカを割った。みずみずしい鮮やかな赤い果肉は青々とした夏空にピッタリだ。
無料貸し出しのかき氷機は僕が腕をふるって皆に氷を届けた。ブルーハワイにイチゴとレモンの3味で食べた。甘党の億泰君は小豆と豆乳をかけ、未起隆君はレインボーにして感動していた。楽しい時間はあっという間に過ぎていき、気付けば時間は6時半をまわっていた。
｢へぇ〜、ずいぶん貝殻に詳しいのね｣
『兄さんと居ると自然にそういうのに詳しくなっちゃうんだよ』
｢｢さすが海洋冒険家…」｣
採ってきた貝殻を見せながら説明していると‘貝殻博士’なんて言われた。なんともロマンチックな研究じゃないかと笑い飛ばした。博士と言えば兄さんはここで見たヒトデについての論文を出して見事博士号を取った。一体どんな内容なのか、読んでも専門用語ばかりでピンとこないだろうが気になっている。今は何の研究をしているのだろうか…。
｢仗助君も恋人に負けないよう頑張らないとね｣
｢おぅよ｣
皆に別れを告げ、帰り道を仗助と億泰君で話歩く。億泰君は明日のご飯のための買い物に行かなくてはならないらしく途中の十字路で別れた。先に仗助の家が見えてポストのところで別れを告げようとしたら呼び止められた。ごそごそとズボンの中から何かを取り出そうとしている。
｢俺も拾ったんだぜ。えーと、イタヤ貝｣
一見黒色だが角度によって紫色に光沢がつく初めて見るタイプのものだった。僕の白いイタヤ貝と対になるようで、なんだか僕と仗助みたいだなと照れ臭くなった。
『玄関の棚に飾っておくよ。家に来たときいつでも思い出せるようにね』
｢へへっ、やっぱりオメーロマンチストだろ？｣
『仗助こそ』
書店で買った部屋のレイアウトの参考本を見ながら今日拾った貝やサンゴ、砂を散りばめていく。中央に集合写真を置き、大好きな彼から貰った貝を置けば完成だ。玄関にはまだ潮の香が漂っている。
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(*´ー｀*) - 続き楽しみにしてます！m(_ _)m (2018年3月4日 9時) (
レス) id: 4de10ffa38 (このIDを非表示/違反報告)
林檎(プロフ) - 狛さん» おいしかったれふ←ありがとうございました！ (2017年5月8日 4時) (レス) id: 761ec25d91 (このIDを非表示/違反報告)
狛(プロフ) - 林檎さん» リクエストありがとうございました (2017年5月7日 23時) (レス) id: d0725596d6 (このIDを非表示/違反報告)
林檎(プロフ) - 番外編おめでとうございます！リクエストですが主人公と由花子ちゃんがお互いの彼氏自慢してるところがみたいです← (2017年5月7日 22時) (レス) id: 761ec25d91 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Daddy | 作成日時：2017年5月7日 19時
