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チームの意思ー片山サイドー ページ32

「よぉ!泰、元気してたか?」






片山「お久しぶりです榊先生」

高校時代の恩師から久しぶりの電話



片山「またこちらに戻ってこられたんですね!
鉄さんから聞いた時驚きましたよ」






榊「ハハハ…!お前のところは全国行き決めたんだろ?」

片山「はい!…色々ありましたが、なんとか無事に」

榊「そうか!野球部はいよいよ決勝か…」

野球部も甲子園まであと一勝
相手は去年と同じ稲実










榊「あぁそうだ…お前のところあのキャプテン
いい目してるな」

先生も松瀬のことを知っていた



片山「まぁ目つきだけは一人前で 笑
ソフトになるとほんと生意気で手がつけられないですよ
今日だって…」








ーーーー数十分前


監督室






A「それと…監督、私は夏を獲ることがゴールだと思っていません」

片山「…?」









A「全国制覇は前提の話です





……青道の強さを見せつけて次の世代へ引き継ぐ


これこそが私たちがやるべきことだと思っています」









片山「…!!!」



御幸「ッーーー!!!」

少し遠くにいる御幸も驚いていた









A「戦っているのはグラウンドに立つ私たち選手です
このチームの…青道の強さを証明できるのは私たちだけです

ベンチからでは感じ取れない勝負の流れがあると私は思ってます
その流れがたとえ監督のサインと違ったとしても
私たちは自分の意思で動きますよ」



迷いなくそう言った

年々変わっていく目の色
敵も味方も想像できない大胆なプレー
こいつの勝負の勘って奴には驚かされるばかりだ





片山「このヤロー…言ったなー?笑」

だけど、その意思に俺は全てをかけてもいいと思っている





ーーーーーー




榊「ハハハ…!」

その話を聞いて榊先生は笑ってた




片山「こっちは振り回されて困りますよ 笑」

榊「野球になると生意気で手がつけられないお前にそっくりじゃねぇか」

どこか懐かしみ嬉しそうに話していた






榊「サイン動かされるんじゃなく、自分たちで考えプレーに繋げる
本当に強いチームはそういう選手が何人も揃ってるもんだ…

鉄心もだけど泰、お前もいいチーム作ったな」



片山「…!」




榊「青道に戻ってきて思い描いていた場所と違い、葛藤もあっただろうが…
前任の宇津田先生が喜んでると思うぞ」


片山「そうだといいんですが…」




榊「全国制覇して青道とお前の名が轟くのを期待してる
頑張れよ、泰」


そう言って榊先生は電話を切った

同じ境遇ー川上サイドー→←因縁の相手ー御幸サイドー



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作者名:春春 | 作成日時:2021年9月29日 22時

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