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信じてるー沢村サイドー ページ30

A「今日の試合、川上くんも勇気貰えたんじゃないかな…」

少し戸惑って話していたのは憲さんの気持ちが分かるから
手放しに喜べなかったんだろう

投げられないと分かっていても
勝利を信じてブルペンに立つ憲さん
あの時、あの姿はチームを鼓舞してくれた
俺の方こそ憲さんに勇気を貰えた






沢村「……試合後天久さんからライン来て
最後の試合投げ合えて良かった ありがとうって

甲子園いけよって」



市大だけじゃない
勝ち上がるたびに相手チームが流す涙

それを見ると相手もそれだけ必死だったということを思い知らされる








A「勝ったチームはこの先も強さを証明していくしかない」

沢村「強さ…」












A「一昨年私も同じ経験をしたから、負けた悔しさは痛いほど分かる
負けたチームの想いの分まで……なんて大きなことは言えないけどさ

青道に負けたらなら仕方ない
そう思われる戦いをすることが負けたチームへの誠意だと私は思う」


この人は人の痛みがわかる人なんだ
俺たちの知らない全国の舞台を知っている
同じ高校生とは思えないくらい大人びていて











A「…ここからだよ戦いは
相手も自分たちと同じように立ち向かってくる

どんな苦しい場面でも、そんな場面だからこそチームの想いはきみの一球に託される」


沢村「はい」





A「苦しいと思った時は仲間の顔を見たらいい

甲子園まであと一勝、エースとしての重圧もあると思う
だけどそれをはね退けるのは心、 気持ちなんだ」

キャップとはまた違う形で鼓舞してくれる










A「さ、話は終わった!帰った!帰った!」

沢村「Aさん、なんか最近俺への扱い雑じゃないですか?…(; ̄◇ ̄) 」




A「笑…一日でも長くこのチームと一緒にいたいんでしょ?だったらみんなところに早く戻りなさい」

選手としてもこの人も接するのもあと少し




沢村「はい!…正直まだ頭ん中整理つかないこともあるけど…
稲実倒して甲子園への切符手に入れます!
必ずキャップが成宮…さんを打ち崩します!
有言実行!御幸一也はそう言う頼れる男です!!」









A「そうだね…信じてる

絶対に勝ってね」

真っ直ぐな目で俺たちの勝利を願ってくれた

因縁の相手ー御幸サイドー→←俺にじゃねーんだなー沢村サイドー



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作者名:春春 | 作成日時:2021年9月29日 22時

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