それぞれの想いー野球部サイドー ページ25
倉持 春市サイド
倉持「8球か…よく粘ったな沢村
いい繋ぎだったぜ」
このままで終わってたまるかよ
うちのエースが俺たちを信じて投げてくれてんだ
ｶｷｰｰﾝ！！
8回裏1アウト
倉持センター前ヒットで出塁
片岡「(狙え常に前の塁を)…！」
倉持「ﾌｰ」
監督の指示はいつも通り
ﾀｯﾀｯﾀｯ…！！！
塁審「セーフ！」
「「うぉぉおー！！」」
春市「…！」
沢村「お春ー！！やっちまいな！」
今日ほど後ろを守ってて頼もしいことはなかった
ｷﾞｭ…！
そのピッチングに
どれだけチームに勢いをもらったか
今度は…
俺たち
僕たちが
応える番だ
倉持 亮介(いけ春市、お前が決めろ)
春市(栄純君待ってて)
ｶｷｰｰﾝ！！
御幸サイド
「「ゔぉぉお！！！」」
鳴り響く歓声
春市「ｯ…！」
ライトへ運んだ打球は
市大の堅い守りによって小湊はアウト
倉持は3塁へ
2アウト3塁
ｶｷﾝ…！
白洲は天久のボールに喰らい付いていた
白洲…
繋いでくれ…
女房役として
チームの柱として俺が決める
俺に繋いでくれ
白洲サイド
白洲「え…やめる？」
憲「うん…ウチの事情も多少はあるんだけど高校で野球はやめるつもりだよ…
でも逆にやめると決めたら一日一日迷いなく真剣に過ごせるようになった
最後の瞬間まで悔いは残さないつもりだよ…」
あの日話した憲の顔は清々しかった
自分のスイングを貫くだけだ
ｶｷｰｰﾝ！！！
解説「センター前！！8回ついに市大三高の分厚い守備を突き破るー！！青道高校同点！！！
3番白洲値千金のタイムリー！」
ボールを投げることも
準備することも許されない…
納得できないよな
憲「…！！！」
白洲「…！」
こんな形じゃ終われないよな ノリ
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 108人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：春春 | 作成日時：2021年9月29日 22時
