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誕生と覚悟 ページ9

片山「お前は今日は帰れ」

A「でも…」


片山「チームのことは気にするな。今はお姉さんのそばにいてやれ」

A「…すみません」


ーーーー

A「ただいま……!?

…まこちゃん!?」


「ッ!!!」

昨日家に帰るとまこちゃんはお腹を痛めてうずくまっていた



もしかして…


無我夢中で救急車を呼んで


まこ「いったッ…」

初めて大人が本気で痛がってる姿をみて
このまま死んだりしないよね…
本気でそう思った






「すぐに入院しましょう。大丈夫、もうすぐ会えますよ


…赤ちゃんに」


里帰り前日に陣痛

旦那さんは2日前から出張で家にいなくて
自分が動くしかなかった




「怖かったよね。でも、よく頑張ったね!えらい、えらい!」

って頭を撫でてくれた助産師さんの言葉に涙が溢れそうになった
その助産師さんは魔法のように





まこ「ふー…ふー…」

まこちゃんの呼吸を整えて







「本当にありがとうね、明日も学校でしょ?あとは任せといて」

すぐに病院に駆けつけて来てくれた叔母さんに言われたけど









「もぅ…ぃや」


A「!!!!」


必死に痛みに耐えて涙を溜めている まこちゃんを放って置くことはできなくて…
背中をさすることしかできなかったけど


結局そのまま朝を迎えた





そして…

まこ「ふぅーふーぅうう!」










…オギャーッ!オギャーッ!!!







A「…産まれた」



助産師「おめでとうございます!元気な女の子ですよ!」



「あとは私たちに任せといて」
って助産師さんの言葉を少し安心して

叔父さんが学校まで送ってくれた





4時間目から授業出たけど
気持ちは落ち着かなくて
どこかふわふわしていて




出産を控えていたまこちゃんが心配で、ここ最近早く練習を上がらせてもらっていた
もう迷惑をかけられな
監督の言葉に甘えて、まこちゃんのところへ行った

ーーーー


まこ「抱っこする?」

A「コクン…」



小さい
だけど暖かくて重くて





ポロ…






A「可愛い…」

まこちゃんが命をかけて産んだ子ども







母になったまこちゃんと赤ちゃんをみて安心した
そして、吹っ切れた






もう…これで何も気にすることなく試合に集中できる
ここまで配慮してくれたチームのために
産まれて来たこの子に恥じぬように


もう覚悟は決まった
どんな険しい道だろうと









私は戦う…!!!

チームのこれから→←見えていない ー市川サイドー



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作者名:しゅんしゅん | 作成日時:2020年6月28日 10時

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