見えていない ー市川サイドー ページ8
「順調だね!」
「このまま選抜いけるじゃない?!」
市川「…」
順当に勝ってる…
周りからしたらそう見えるんだろう
ーーーー
片山「なんだ、この試合は!!!お前らそれで本気で全国に行くつもりか!!!」
試合に勝っても怒られる日々
そして…
片山「市川、お前はチームを見れているのか」
ここ最近キャプテンとして問われる事が多くなった
「勝ってもあんな事言われちゃやる気失せるよな」
「私たち試合出てないのに関係なくない?」
レギュラーもベンチも気持ちがバラバラで
「あの子調子悪いの?」
松瀬の野手へのコンバート
A「今は言えません…」
本人の隠していることが未だに分からなくて
川島「こんなチームいる意味がない!」
仲間の離脱
チームとしては最悪な状況
こんな時期に監督にケツ叩かれてるようではいけない
分かっているけど
ーーーー
片山「市川、ちょっとこい」
市川「ッーーー!」
それって…
片山「そういう事だ。あとどうすかは考えろ。キャプテンであるお前に任せる」
違う…
そうだった
たくさんつまずいてるけど松瀬は必死に前を向いている
長谷川だって試合でちゃんと結果を残してる
永田先輩のような発言力、リーダーシップは持ってない
だからこそ、プレーで引っ張ろうと…
今まで前を走ってきたつもりだった
だけど…
事を荒立てたくないから、仲間の発言に目を背けてきた
人に逃げるなって言っておいて
逃げてるのは私だ
このチームの足を引っ張ってるのは私たち2年だ
自分の学年すらまとめられなくて、何がキャプテンだよ…
だからこそ、変わるしかない!
このままではいけない…!
でも、どうする?
もうすぐ準決勝、決勝…
いや、今だからこそッーーー!
もうなんだっていい
どんだけ嫌われようが
チーム形が変わろうが
もう迷わない
勝つためなら…!
もう逃げない
自分からも
仲間からも…
私は戦う…!!!
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作者名:しゅんしゅん | 作成日時:2020年6月28日 10時