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力試しー市川サイドー ページ37

部員同士の言い争がきっかけで始まった野球部対ソフトボール部対抗戦


片山「パワーは圧倒的な差はある。向こうはこっちの土俵に上がってくれてる。こっちには負ける理由はないからな。手加減はいらない、勝ちに行け!」

ソフト部「はい!」



乱打戦の多い野球とは違い、ソフトボールは守りのスポーツ
塁が狭い分プレーも判断もスピード感を求められる

野球部のチームに送り出された松瀬
自分以外はソフトボール未経験
その状況で投げ抜かないといけない
精神面、技術、もう一度投手としての力を試されている



市川「どん逆境の中でもチームのために努力した松瀬は、あの夏の敗戦を乗り越えました。
それを決勝戦で証明してくれました。なぜ...松瀬なんですか?」

選抜前でしかも怪我からの復帰して間もない
大事な時期
心も体も無理をさせたくない





片山「松瀬(あいつ)がいないと勝てないチームなのか?そんなんでは全国なんてとれねーな」

市川「ッツーーー!」


そうか
これは松瀬だけじゃない
私たちチームの力を試されている


ーーーーーー

それにしても


バン!


「ストラーイク!バッターアウト!」


御幸「ナイスボール」

伊佐敷「よっしゃー!取り返すぞー!!!」








長谷川「球速くなってますよね」

どんなことがあっても投手の道を諦めてなかった



市川「いつ投げ込んだでんだよ」

イップスで怪我していたとは思えないほど球威
磨きあげられている制球力
こっちの想像を越えて成長を続けている






A「ッ...!」

初回で1点を取り、向こうでは冷静に見えて悔しがってる松瀬
まだそんな顔ができるのか

正直、ストレート真っ向勝負で来られたら...打てたか分からない
新チーム結成時とは違う思いがこもったボール
さっきの打席は頭の良いあのキャッチャーに助けられた








「ナイス、御幸!」


その後の回で点を取られた
ダイナミックなスイングで攻めていた初回とは違い、
コンパクトでシャープ打ち方に変えてきた


そして、結城くんが打ったボール
広尾の決め球、ドロップボール
打てる選手は少ない
引っ掛けて打ち取るはずだったのにセンターに打ち返された


たぶん松瀬が教えたんだろう
だけど、それだけで対応できる野球部の力


松瀬も野球部も本気だ
気抜いてたらやられる...





市川「それでいい...倒しがいがある」

長谷川「ッツーーー!」




だったら、とことんやり合おう

戦う姿勢 ー御幸サイドー→←反撃 ー御幸サイドー



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作者名:しゅんしゅん | 作成日時:2020年6月28日 10時

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