もう二度と ページ3
ﾊﾞﾝｯ！！！！
ﾊﾞﾝｯ！！！！
ﾊﾞﾝｯ！！！！…
A「もう一球お願いしますｯ…」
市川「…」
ーーーーーー
審判「ボール！フォア！」
市川「あんた何やってんの？もういい。マウンド(ここ)から降りて」
A「…」
逃げたくない
市川「いいからｯ…、早く！」
この前の試合で思うような球を投げ込めず
タイムをとって早々マウンドに来た市川先輩にマウンドから引きずり下ろされた
どんな時も感情を乱さない市川先輩の目は
怒りでいっぱいだった
そんな冷酷な目に どうすることもできなくて、マウンドにすがることも出来なかった
ーーーーーー
市川「もう投げなくていい」
どうして…？
市川「あんたの球はたしかに速い。打ち取れる変化球も持ってる。だけど、いくら技術を磨こうとしても あんたのピッチングは変わらない。
マシーンみたいなボールでさ…そんな気持ちがこもってないボール、私は受けたくない。
どれだけ技術が良くても、そんなボールしか投げれないなら、もう投げなくていい」
ピッチング練習も
片山「お前はセカンドを守れ」
ノックでも
1番セカンド松瀬
試合も…
マウンドに立つことを許されなくなった
もう二度と
“ デットボール "
“ しばらく投げない方がいい "
あの日のように
投げられなくなるかもしれない
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作者名：しゅんしゅん | 作成日時：2020年6月28日 10時
