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「でもっ、のんは治療をしないとっ!!!死んじゃいます!!」
のんがいなくなるなんて絶対にイヤ!
母「いろいろ、迷ったんだけど、治療を辞めて残りの時間を
最後に楽しんでもらいたいなって。」
母「私も望がいなくなるなんて考えたくもない。
でも、望はもう長くはない。見ててわかるでしょ?
望のためを思ったらこれが一番だと思うの。」
のんのお母さんは、目に涙をいっぱいためて、悲しそうに、苦しそうに
でも、
心を決めているようだった。
「わ、かりました、。」
母「そう。良かった。そこでAちゃん、望の最後の時間一緒に
過ごしてやってくれないかな?」
「そんなこと出来ません。最後は家族でゆっくりしたほうがいいと思います」
私には、無理だ。家族を差し置いてまでのんといることなんてできないよ。
母「ねえAちゃん望にとって一番幸せなことってなにかわかる?
それはね、きっとAちゃんとずっと一緒にいることだと思うの。
望はいつも口を開けばA、Aって(笑)
Aちゃんのこと大好きなの。だから、お願い。望のそばに
いてあげて。」
のんのお母さんはそう言って私に頭を下げた。
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作者名:sssk | 作成日時:2019年10月13日 1時