突然の別れ ページ7
レギュラーになって1年
チームにも馴染めるようになって
色々あって…笑
いじめるやつもいなくなった
A「こうしえん？」
御幸「そう！甲子園！俺はあの舞台に立ちたい！
だから俺はまだまだ成長しなきゃいけない」
いつも私より一歩も二歩も先を見ている彼
A「わたしも甲子園に出たい！！！」
御幸「よしっ！もっと上手くなるように頑張ろうな！」
でも、私たちの別れがすぐそこに来ていた
ーーーーーーーーーーーーーーーー
A「え…引越し…」
母「京都に戻るの」
父親の転勤が決まった
京都に帰えることになった
前々から転勤の話は出ていたらしく
2番目の兄が高校生になるのを待っていたとか
私はどうでもいいのかって、当時幼かった私には
受け入れがたい現実だった
もう野球ができない…
それもそうだけど
「甲子園！俺はあの舞台に立ちたい…」
彼ともう会えなくなる
そして、追い討ちをかけるように
「女は甲子園に出れへんぞ」
兄から聞かされた
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「Aちゃん今までありがとう、元気でね」
クラスメイトとの別れ
そして、
コーチ「残念だな…向こう行っても野球続けろよ？
お前はセンスあるんだからよ。元気でな」
御幸「…」
何言わず下を向いたままの彼
引越し当日…
御幸父「本当にお世話になりました。
松瀬さんにはなんとお礼していいのか…」
深々と頭を下げる彼のお父さん
父「そんな、お礼だなんて！気にしないでください」
母「一也くんは…？」
御幸父「一緒に行くかって言ったんですが、
いい、行かないって…」
最後も会えないの…？
そんなの嫌だ…
母「ちょっと、A！？」
気付いたら体は走り出していて
彼のもとに行った
A「かっちゃん！！！」
家の前で素振りをしていた彼
でも、振り向いてはくれない…
だったら
「私、かっちゃんの野球しているところ
大好きだよ！！！！だから、頑張って！
甲子園にでて！！！」
涙を堪えて今の思いをぶつけた
ちゃんと好きとは言えず…
御幸「…お、俺！絶対甲子園でるから！！！
上手くなって有名になる！」
だから、甲子園出たら見に来いよ…！！！
そう言って、背中越しに突き上げた拳
A「うん！約束だよ！！！」
こうして私の夢と初恋は終わった
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーカラー
あずきいろ
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作者名：しゅんしゅん | 作成日時：2020年6月18日 19時
