自惚れ ページ38
学校を休んだ翌日
朝練に行くと少し違和感を感じた
川島先輩と一部の3年生が辞めた
決勝戦の負け方に納得できなかった
もうチームについていけないと
それって…
A「わたしのせい…ですよね…」
永田「違う。松瀬が気にすることじゃない。私たち3年で決めたことだから。最後までチームを引っ張ることができなかった私の責任でもある」
どんな話し合いをしたのか誰も教えてくれない
だけどキャプテンの表情みたら分かる
ーーーーー
あんたなんかに私たちの3年間預けられない…
自分のエゴを貫くかチームの勝利をとるか…
よぉーく考えな。
あんたが試合に出てる以上、このチームに勝利はない
川島「ﾌｯ…」
A「…ｯ！！！！！」
ーーーーー
3年生に
川島先輩に言われた言葉がよぎる…
決勝戦の残像
先輩たちに言われた言葉が
ぐるぐると頭の中を駆け巡って
日にち薬にもならず…
どんどんその残像が日に日に鮮明になってくる
辞めるのはあの人たちじゃない
全員で戦う…それがチームの強みなのに
「監督のところに行ってどうする？」
A「！？」
気づいたら職員室の前に立っていて
あれ…私……何して…
乾「決勝戦の時から…ここ最近、ずっと様子が変だと思ってたら、やっぱそう言うことかよ」
昼休み遠くから職員室に向かう私の姿を見かけて、
後ろからついて来た乾先輩
乾「あいつらと一緒のことしてどうする？あんたが辞めてもあいつらは戻ってこない」
A「…」
あぁ、私辞めとうとして職員室(ここ)に来てたのか…
乾「責任を感じてくれるのはいい。あの試合…その後のあんたの様子を見てたら…あんたが本気で戦ってくれたってことは、少なくとも試合に出てた3年には伝わってる。
私のせいで負けた…？そう思ってるなら…あんたもあいつらと一緒で大馬鹿ヤローだよｯ…
“ 自惚れんな ！"
A「ｯ！！！」
乾「勝手に自分一人のせいにするな！ひとりで全部背負い込んでさ…生意気なんだよ…
あの日あんたはひとりで戦ってたのか？違うだろ！
あたしたちだって、本気で戦ってたんだよｯ…！」
どれだけ自分は馬鹿なんだろう…
情けない…
乾「悔しいなら…前に進むしかない
あんたも私も…
だから…強くなれ…！」
乾先輩の言葉の重みが心の奥深くまで突き刺さって
ほんの少し…心が軽くなった気がした
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- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
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ラッキーカラー
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作者名：しゅんしゅん | 作成日時：2020年6月18日 19時
