隠されてきたもの ページ30
片山「この夏は南方(みなかた)、松瀬メインに抑えは広尾。これで勝負していく。」
A「！！？」
南方「…」
正直…驚いた
この夏は野手として考えてきていた
その事実を知ることになったの春季大会直後
太腿の張りと股関節の違和感
エースの負傷
それは…私たちチームが隠してきたもの
知られてはいけない事実…
一箇所だけでも普段とは違う感覚だと感じたら
本来の力をボールに込めて投げることはできない
とくに下半身の力が重要となるソフトボールでは
命取りになる
少しの違和感それだけでも見過ごすことはできない
将来のある選手
その判断で競技者人生を絶たれることだってある
片山「南方、お前はエースだ。ここぞと言う場面では投げてもらうことになると思う。だからこそ、今は焦らず怪我の回復に専念して欲しい…」
夏の予選
エース起用を回避しての戦い
ここぞと言う勝負で投げてもらうために…
日出戦でみた南方先輩のピッチング
本人は投げてるつもりでも体は痛みを回避する
痛みを庇う…必然的に崩れるフォーム
ーーーーー
野手「打たせてこい！」
南方「ｯ…」
ﾊﾞﾝ！！！！！
それでも、今…投げ続ける…全力で…
この人の限界はとっくに過ぎてる
どんなフォームになろうが…
審判「ストラーイク！！！」
気持ちで投げていた
背番号1
たとえ、崩れようともどんなピンチになろうとも
自分が投げないとゲームは始まらない
ピッチャーに穴ができた…そう思われたら一気に相手に持ってかれる
どんな事情があろうとも仲間が作ったピンチであろうとも…
平然とマウンドに立ち続ける…
その背中に
背番号の…エースの重みを知らされた
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーカラー
あずきいろ
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作者名：しゅんしゅん | 作成日時：2020年6月18日 19時
