期待と ー高島サイドー ページ21
高島「初戦突破おめでとうございます。」
片山「まだまだですよ。全国制覇の第一歩と言ったところです」
高島「そうですね。あの子が投げたんですね。守備打撃ともに絶好調だったとか？どうです？あの子。なかなか面白いでしょ？」
我が校ソフトボール部も全国制覇を狙うチーム
今年も各強豪校をおさえ、選抜出場
選抜でもあと一歩のところで、準決勝敗退
チームはベスト4
しかし、この結果に満足はしていない
課題はよりはっきりと出てきていた
ーーーーー
高島「私に…ですか？」
片山「はい。あなたの選手をみる目は確かなものと。鉄さんから聞いています」
去年の夏
野球部のスカウトに各地方回っていた頃
片山「そちらの仕事優先で構いません。もし…もし、時間があれば見に行ってくれませんか…？
"うちの戦力になるいいソフトボール選手を見に行ってほしい“
「お願いします…」
と頭を下げる片山監督
片岡監督の直の後輩にあたる片山監督は、ソフトボール部の現状を相談していたらしい
そこで出たのが私にスカウトの依頼
ソフトボール選手のスカウト…しかも戦力になりそうな選手の見極め
野球を知る私でさえも、それはとてもハードルの高いものだった
高島「そんな選手いるのかしら…」
向かったのは中学ソフトボールの近畿大会
高島「！！！」
シュ…！
バーーーンｯ！
スピード感、コントロールのあるストレート
ﾌﾞﾝ…
「ストラーイク！バッターアウト！」
バッターを翻弄させるチェンジアップ
コースと緩急を織り混ぜた巧みなピッチング
中学生でこんなピッチングをするのかと…
私は彼女のプレー圧巻された
何よりも…
「デットボール！」
デットボールを機に彼女のピッチングは崩れた
だけど…
高島「！？」
最後の最後まで諦めない姿勢
チャンスを作るバッティング、走力
そして…あの目
闘志を燃やしていた彼女の目は相手チームのを翻弄させるほどのものだった
彼女の中学はあと一歩のところで負けてしまった
投手層不足
これは、ソフトボール部の大きな課題
彼女ならこの危機を救えるかも知れない
試合を見て私は彼女をスカウトすることを決めた
ーーー
高島「しかも、あのライズボール。最後の大会では投げてないけど、卒業までに身につけるなんて。」
片山「彼女は1年ですが、うちの立派や戦力です。技術、精神面でも申し分ない。期待しています。
しかし、不安要素があるとしたら…」
高島「プレッシャーですね」
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーカラー
あずきいろ
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作者名：しゅんしゅん | 作成日時：2020年6月18日 19時
