重み ー御幸サイドー ページ20
試合も中盤
カキーーーン！！！！！
1番永田のダメ押しホームラン
長谷川「打たせていいよー！」
バックにはショート守る長谷川
シュパッッーーー！
審判「ストラーイク！バッターアウト！ゲームセット！」
0-8
5回コールド、初戦突破
ーーーーーーー
御幸「初戦、お前が投げたんだって？守備でも打撃でも大活躍だったそうだな」
A「え。なんで…」
御幸「礼ちゃんが言ってた。幼なじみに負けてられないわねーって嫌味付きでな」
倉持「しかもノーヒットノーラン、コールド勝ち！
ヒャハ！格下相手にお前どんだけ本気なんだよ！」
A「…ｯ」
Aの表情が一瞬曇った
A「当たり前でしょ。本気で何が悪い。私たちソフト部は、あんたたち野球部と違って人数も少ない、選手層の限りがある。大会前だからって、1試合勝っただけで騒がれるような部活でもない。
負けたら終わり。自分のプレーひとつで勝敗が決まるかもしれない、チームの…3年生の目標を潰してしまうかもしれない。
"野球だけが特別じゃない。私にだって譲れない戦いがある"
御幸倉持「！！！！」
こいつ…
実力でレギュラーとっただけのことあるわ
先輩を差し置いて試合に出ること
チームの代表として戦うこと
それがどれだけ重圧なことなのか
試合にまだ出てない俺には想像できねぇ
だけど、そのワンプレーでチームの勝敗、3年の引退を早めかねない
試合に出れない3年は、ただひたすら試合に出ている仲間を信じて待つしかない…それが1年であろうと
Aは、一球一球の重みと怖さを誰よりも知っている…
だから、どんな相手であろうと本気になる
御幸「ま、そんな熱くなるなって。倉持もそんなつもりで言ってねーよ。一応褒めてんだから」
A「…」
こいつまじで怒ってんじゃん…
御幸「あとで、倉持がジュース奢ってやるって！まぁそれで機嫌直して、許してやれ？な？？」
Aの頭を撫でた
倉持「は！？御幸、何言って…「じゃあ、ミルクティーな！」
さっきの表情とは全く違う、意地悪な笑顔のA
倉持「…わーったよ。」
ﾄﾞｷｯ…
こいつこんな顔もするんだ
不覚に俺はもその笑顔に心を奪われそうになった
A「ｯ……」
彼女の感じている重圧…
その本当の重みの意味を知らずに…
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーカラー
あずきいろ
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作者名：しゅんしゅん | 作成日時：2020年6月18日 19時
