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*バレた* ページ30

任務先の村に甘味処を見付けた俺は、そこへ足を向ける。


よくよく看板を見てみると、お萩が美味いとても評判のお店だった。


こりゃ運がいい。
任務まで時間がある。

たまにはゆっくりしてみるのもいいだろう



「婆さん、お萩と抹茶の合わせ一つ」


「はいよ!ところであんちゃん、あんまり見ない顔だね。ここらは来たばかりかい??」


「嗚呼。親戚ん所までちょっとな」



鬼殺隊の事は公言できない。
婆さんに嘘をつくのは多少なりとも心が痛むが仕方がない


お萩が来るまで、天気のいい空をぼーっと眺めてたら、急に自分の視界に見覚えのある顔が現れた



「うおっ!?
テメェ……驚かしやがってェ。」


驚いて、椅子から立ち上がる


『こんにちは〜。実弥さん〜。
任務先がこの先でしたので、ついでにこの村を見て回ってたんです〜。

そしたら、実弥さんがいました〜。』



何考えんのかわかんねぇ笑みを貼り付けながら、ぺらぺらと話し出す



椅子に腰を掛け直すが、折角の気分転換が台無しだァ




『任務先まで、あの山を超えなければならないのですが〜。
まだ、余裕がありそうですので、お隣失礼します〜』

「許可を取りやがれェ、許可を」




『あの山ですよ〜』と南西の方角を指さす。
いや、だいぶ遠いじゃねぇかよ



『お姉さん〜。蕨餅と緑茶の合わせお一つください〜』


「あらヤダも〜。お姉さんだなんで。
蕨餅、おまけに足しちゃう!」


『わ〜!ありがとうございます〜』



婆さんは余程嬉しかったのか、やけに足取りが軽そうに店内に消えていった


隣を見ると、嬉しそうに頬を綻ばせる顔が目に入った
コイツも、歳相応な所あんだな。




『実弥さんの管轄はここら辺なんです〜?』


「いや、少し離れてるなァ。
まぁ、行けねぇ距離ではねーからなァ。引き受けた」




最近の任務報告や、鬼の出現、変わりはないかなど他愛のない話をする

久しぶりに会った天魁の顔は、何も変わっちゃいなかった



「はい、あんちゃん。お萩と抹茶の合わせだよ」

「おぉ。」


俺と天魁の間に頼んだ物が置かれる
すると、天魁は驚いた様にこちらを見つめる


しまった


『へぇ〜。実弥さんって、意外と可愛いところあるんですね〜。
お萩と抹茶ですか〜………ふふっ。
ここのお店、甘くて美味しいですよね〜
……ふふっ……くふっ…』


「なっ。てんめっ!!笑ってんじゃねぇぞォ!!」


恥ずかしさのあまり、立ち上がり睨みつける
顔に熱が集中してくるのがわかる

*→←*



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設定タグ:鬼滅の刃 , 五十嵐夏目 , 二次創作   
作品ジャンル:アニメ
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フレフレ組尊い(プロフ) - 話し方が無理 (2020年6月25日 12時) (レス) id: 31d94156fc (このIDを非表示/違反報告)
五十嵐 夏目(プロフ) - ぴぇんさん» 分かりました。リクエスト承りました (2020年6月8日 21時) (レス) id: 1227add740 (このIDを非表示/違反報告)
ぴぇん - 返信ありがとうございます!リクエストなんですが柱の飲み会…みたいな感じがみたいです!よろしくお願いします( ´ ▽ ` )ノ (2020年6月8日 20時) (レス) id: cc6da06cf4 (このIDを非表示/違反報告)
五十嵐 夏目(プロフ) - ぴぇんさん» ありがとうございます!地道に更新していきます笑 (2020年6月7日 20時) (レス) id: 1227add740 (このIDを非表示/違反報告)
ぴぇん - あ、好きこれからも応援してます!更新頑張ってください! (2020年6月7日 16時) (レス) id: cc6da06cf4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:五十嵐 夏目 | 作成日時:2019年9月9日 2時

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